Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 M-NESTトロフィー開幕戦(決勝)
2006年06月03日(土)

 一昨日のVoiceでお伝えしました通り、約4年振りの開幕となったM−NESTトロフィーの予選が一昨日行われたのですが、その決勝レースが予想に反して早い時期に実現しました。決勝は6台のPS2本体とモニターが完備されている某会場で行われ、全ドライバーが集結し、熱いレースを繰り広げました。僕も仕事の合間を縫って、空いた時間に抜け出して参戦してきましたぞ!

 さて、実は決勝レース直前になってレギュレーションが変更されまして、決勝レースが10周ではなく12周で争われることになりました。この変更は以後全レースに適用され、決勝レースはすべて12周で争われることになります。では、その模様を早速お伝えしましょう。みんな〜!見てるか〜?



山本、ノンストップで開幕戦ポール・トゥ・ウィン!
中野は懸命に追い上げるも僅差で2位に終わる!


 決勝はポールポジションからスタートした山本(NSX)が絶好のスタートダッシュを見せてトップをキープしたまま1コーナーへ。2番手スタートの中野(S2000)はスタート後の直線で3番手鈴木(スープラ)に並びかけられるが、何とかインをキープして2位を守る。その後山本は2位以下を引き離しにかかり、3周目には早くも2位中野に7秒差となる。2位以下は6位の大木(RX−8)まで数珠繋ぎ状態。

 ところが、5周目を過ぎた頃からトップ山本のペースが落ち始め、逆に中野はファステストラップを連発し徐々にその差が縮まっていく。そして7周目、ついに中野が90度のターン11で山本を捉えてトップに浮上、そのまま山本との差を広げ始める。
 後方では4位走行中だった池上(スカイラインGT−R)が最終シケインで痛恨のスピンを喫して最後尾転落、大木もそのあおりを受けてコースオフし大きくタイムロス。これで5番手スタートの佐々木(フェアレディZ)が労せずして4位に浮上。

 トップ争いは首位中野が10秒差を保っていたが、9周目にピットイン。これで山本が再び首位に浮上。中野がピットアウトした時点で首位山本と2位中野との差は16秒、残り3周で山本はピットインしてしまえば再び中野に交わされ優勝の可能性はなくなる。そこで山本は、急遽ピットインしない作戦に切り替える。
 しかし、山本のタイヤは10周目の時点ですでにリア2本が限界を超え、11周目にはフロントの2本も限界を超えてしまい、もはやまともに走ることもままならぬ状態。時折大きくラインを外しながら何とかコース上にとどまり、絶妙なドライビングで走行を続ける。一方、フレッシュタイヤの中野はハイペースで猛追し山本を追い上げ、両者は8秒差でファイナルラップに突入。

 中野はターン6の高速コーナーまでに山本の背後につき、そのままテールトゥノーズの状態で山本をパスする隙をうかがう。そしてこのコースで最もタイトなヘアピンコーナーであるターン10で山本を抜きにかかるが、ここでブレーキングが遅れ大きくオーバーラン。山本は中野のミスの救われその後のロングストレートで差を広げ、ターン11、そして最終シケインを通過しトップチェッカー。開幕戦を見事なポール・トゥ・ウィンで飾った。中野はわずか1秒差で2位に終わった。以下鈴木が12秒差の3位、佐々木、大木と続き、池上は2度のスピンで周回遅れとなった。






■1位……山本(ホンダNSX)
「中盤集中力を欠いてペースが落ちてしまった。中野がピットインしたのを見て、自分はピットインしなければ勝てるかもしれないと思い、ピットインしないことにした。しかし終盤タイヤが限界を超えてしまいまったくグリップしなくなり、コーナーごとにテールがふらつき、コース上にとどまるのがやっとだった。ファイナルラップで中野に追いつかれたが、彼がミスしてくれたから助かった。次のミッドフィールドは僕が得意のコースだから連勝を狙うよ。」

■2位……中野(ホンダS2000)
「ターン10でのミスで僕のレースは終わった。あのミスさえなければ勝てたレースだった。ファイナルラップで山本のすぐ背後に付いていたが、彼のマシンはタイヤが終わっていてコーナーごとに挙動を乱していた。僕は追突してペナルティを受けないよう距離を保ち、彼のミスを待っていて慎重になりすぎていた。もっと早く仕掛けていれば良かった。山本は終わったタイヤでよくミスなく走りきったと思う。彼の走りは優勝に値するものだ。」

■3位……鈴木(トヨタスープラ)
「初戦で3位はまずまずの結果だったと思う。トータルタイムもトップと12秒差だったから、それほど自分が遅いわけではないと言うことが分かってホッとしている。次のミッドフィールドは高速サーキットだから、ロングストレートではS2000を食えるんじゃないかと思う。ただ、インフィールドでの中野は鬼のように速いから油断はできない。」

■4位……佐々木(日産フェアレディZ)
「今回初めて参加したけど、みんなレベルが高くて驚いた。今までは自分1人でゲームしていたけど、こうしてみんなで競い合ってみると、自分の実力がどれほどのものなのか理解できて色々勉強になった。予選は5番手だったけど順位を1つ上げてフィニッシュできたから満足だよ。」

■5位……大木(マツダRX−8)
「(7周目の最終シケインでスピンした)池上の後方で、自分もつられて同じラインを走ってしまい、コースオフしてしまった。それまで池上とはずっとテール・トゥ・ノーズの争いをしていたから、彼がスピンオフしてくれたので悠々前に出ることができた。4位のマシンはまったく見えなかったけど、とりあえずビリじゃなかったから良かった。RX−8を選んだのは失敗だったかも。」

■6位……池上(日産スカイラインGT−R)
「2回目にスピンしたときには、すでに戦意を喪失していたよ。あとはクルージングしながら普通にピット作業をこなし、走りきることだけに専念した。このコースはあまり得意なコースではなかったから、ビリでも仕方がないと思う。マシンの速さはそこそこあったから、ミスさえしなければ4位をキープすることも可能だったと思う。(スピンを喫した)7周目まではすぐ前にスープラのテールが見えていたから、あのスピンは悔やまれてならない。まあこれもレースだよ。次戦はGT−Rに有利なコースだから期待している。」





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