Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 M-1グランプリ2005
2005年12月25日(日)

 2001年からスタートし、年末恒例の“お笑いの祭典”として定着した漫才日本一決定戦「M−1グランプリ」ですが、今年のグランプリはブラックマヨネーズが受賞したようですね。

 M−1グランプリは優勝賞金1000万円。プロ・アマ、所属事務所を問わず、コンビ結成10年以内なら誰でも出場できます。スタート初年度は1000万円という破格の賞金が話題となりましたが、いまや賞金獲得以上に「M−1グランプリ」という栄冠を手にするため、若手芸人の芸と意地とプライドをかけた戦いとなっています。
 その頂上決戦の栄えある第1回グランプリに輝いたのは、兄弟コンビ「中川家」(吉本興業)。そして第1回のリベンジを見事果たして、第2回グランプリを獲得したのは「ますだおかだ」(松竹芸能)。第3回グランプリは「フットボールアワー」(吉本興業)。 そして第4回グランプリは「アンタッチャブル」(人力舎)でした。その後の彼らの活躍ぶりは周知の事実。また、グランプリ獲得はならなかったものの、この大会で名を上げた若手漫才師も多数誕生しました。

 参加コンビは年々増えており、第1回の1603組、第2回の1756組、第3回の1906組、第4回の2617組と、激戦はますますヒートアップしていきました。5回目となった今年も、9月3日の1回戦を皮切りに、3ヶ月をかけて全国各地で予選を開催。史上最高となる3378組がエントリーしました。
 約4ヶ月の予選を勝ち抜き、決勝戦に残ったのは笑い飯、アジアン、南海キャンディーズ、チュートリアル、ブラックマヨネーズ、品川庄司、タイムマシーン3号、麒麟の8組。さらに、59組が出場した敗者復活戦で勝ち残った千鳥を加えた全9組が決勝戦で熾烈な戦いを展開しました。

 その中から最終決戦の3組に残ったのは、島田紳助から「時間の使い方が抜群!上手い!」と大絶賛を受けたブラックマヨネーズが1位、カウスから「見事!あのラストで俺から3点持っていきよった」と唸らせた麒麟が2位、ネタ順1番手ながら大竹を「イヤでも笑ってしまった。びっくりしたね」と驚かせた笑い飯が3位で通過しました。
 そして、1番手・麒麟、2番手・笑い飯、3番手・ブラックマヨネーズの順番で最終決戦が行なわれ、紳助、松本、渡辺、カウスの4票を獲得したブラックマヨネーズがグランプリの栄冠と優勝賞金1000万円という大きなクリスマスプレゼントを手にしました。紳助からの「完璧やったな」という言葉に2人は「感無量です」と感動を噛み締めていました。

 今回見事グランプリに輝いたブラックマヨネーズは、関西では相当有名なコンビらしいのですが、僕は今回のM−1で初めてその存在を知りました。しかし、島田紳助が大絶賛しているように、ブラックマヨネーズは他のコンビと比べても一線を画していましたね。ネタのテンポはいいし笑いどころが盛りだくさんで、ネタが進むにつれてどんどん笑いが増していくような、非常に完成された正統派の漫才だったと思いました。このコンビが今回初めての決勝進出だとはとても思えません。きっと今年一年で急速に腕を磨いて出てきたのでしょうね。

 それはそうと、南海キャンディーズは決勝にこそ進出しましたが、開幕前の記者会見で「優勝したら結婚します!」と言っていたのが、決勝では出すネタ出すネタ全てがスベってしまい、結局決勝では8組中8位の最下位!しずちゃんは山ちゃんとの結婚を何としても阻止したかったらしいので、わざと外したのではないかと思ってしまったほどです。いやはや、期待外れでしたな。
 そして、もはやM−1では決勝戦の常連とも言える麒麟と笑い飯も、今年は揃って最終決戦の3組に選ばれながら決勝初進出のブラックマヨネーズに優勝を奪われ、悔しかったでしょうねえ。

 ブラックマヨネーズが2006年、どんな活躍を見せるのか楽しみですね。島田紳助も言っていましたが、今後は漫才だけでなく、バラエティ番組でどれだけ面白いフリートークができるかに注目しましょう。



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