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■ スーパーアグリ、無事承認される
2005年12月23日(金)
ホンダエンジンを搭載し、佐藤琢磨を起用して来シーズンからのF1への新規参入を目指すコンストラクターチーム「スーパーアグリ・フォーミュラ1」ですが、11月のエントリー期限までにエントリーフィーを納めることができなかったため、その後再申請の手続きをし、10チームからの承認が必要とされていました。
で、そのうち8チームからの承認は得られていたものの、2チームからの承認は得られていませんでした。スーパーアグリの承認を拒んでいたのはどのチームなのか具体的な名前は挙がっていませんでしたが、そのうちの1チームはジョーダンを買収したミッドランドと言われていました。またもう1チームはウィリアムズであると伝えられ、こちらは単にスーパーアグリの永続的参戦が可能なのかどうかを見極めるために、承認を見合わせていたようです。 しかし、このミッドランドにエンジンを供給するトヨタは、スーパーアグリが日本勢のライバルであるホンダ系列のチームでありながら、スーパーアグリの新規参入を歓迎する姿勢を見せており、ミッドランドにスーパーアグリの参戦を認めるようミッドランド側に働きかけていたそうです。
この寛容なトヨタのおかげもあってか、最終的にミッドランドもスーパーアグリの新規参入を認め、さらに承認を見合わせていたウィリアムズもGOサインを出したため、全10チームの合意を得て、スーパーアグリ・フォーミュラ1は晴れて来季からのF1参戦が可能となりました。あとはFIAからの正式発表を待って、スーパーアグリのF1へのエントリー手続きが完了することになります。
当初スーパーアグリのF1参戦は、1月のエントリー締切に間に合わなかった時点で10チームからの合意が必要となり、「上位10チームに対して分配金が優遇される」というコンコルド協定が足かせとなり、困難を極めると思われていました。しかし、意外とすんなり10チームからの合意を得ることができ、年内に決着をつけることができたのは非常に良かったと思います。
何せ新規参入には様々な準備が必要とされ、チームは来年3月の開幕戦に向けて着々と動いているわけで、万が一来シーズンからの参戦が認められなかった場合、チームは多大な損害を被ることになり、参戦そのものが白紙になってしまう恐れがありますからねえ。支払った54億円とも言われるエントリーフィーはおそらく戻ってこないでしょうから、その54億円も無駄になってしまうところでした。
これでスーパーアグリもとりあえず一安心で来季開幕戦までの準備に集中することができますな。マシン開発は旧アロウズの4年落ちとなるマシンをベースに進めているようなので、まあ初年度の成績は期待できませんが、まずは参戦することに意義がありますから、頑張って欲しいものです。
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