Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 「マツダイラ」キャラクターデザインに着手
2005年12月03日(土)

 実は今、M−NESTで連載中のF1小説「マツダイラ」のキャラクターデザインを考えています。先月末に第11話を公開し、そろそろ登場人物が増えすぎてしまい、読者の方々もどれが誰だったかわからなくなってきているのではないかと思い、ここで一度これまで登場した主要な登場人物をビジュアル化して、キャラクター紹介でも作ってみようかと思いたったわけです。

 「マツダイラ」ではこれまでに、扉ページにイメージとしてマキシ・レッドフォード、リヴェール・ウェスター、ミハエル・カッズ・クーンのビジュアルを公開していますが、それ以外の登場人物のビジュアルは一切公開してきませんでした。もちろん本文にも挿絵などまったく入れていませんので、今まで各キャラクターはどんな容姿をしているのかというのは、読者の皆さんのご想像におまかせしてきました。
 しかし、やはりさすがにここまで登場人物が増えてしまうと、読者の皆さんも混乱してしまうでしょうし、各キャラクターのイメージもぼやけてしまうのではないかと思い始めたわけです。

 で、とりあえず鉛筆で各キャラクターのラフスケッチを描き始めているのですが、やはりケン・マツダイラと神宮庄之助のデザインは頭を悩ませてしまいます。他の主要キャラクターに関しては、マキシ、リヴェール、カッズはすでにイメージ写真がありますし、ハイド・ボーン博士は典型的な老博士とイメージも沸きやすいですし、慶喜、範子、幸恵、美香といった若手のキャラに関しては、若者向けの雑誌を広げれば資料はいくらでもあるんですよね〜。

 まずもっともデザインしにくいのは、何と言ってもメインキャラの1人、ケン・マツダイラですね。彼は本編の描写では普通の中年男性で、頭のてっぺんにはほとんど頭髪が残っていないと言ういわゆる「典型的なオッサン」。しかし、本編をお読みいたければわかるように、その性格は個性的で何を考えているかわからず、人を食ったようなひょうひょうとした一面もあるので、なかなかそれをビジュアル化するのは難しいですね。しかも彼はメインキャラですから、いくら「典型的なオッサン」とはいえ、ある程度主役を張れる容姿じゃないと説得力に欠けてしまいますよね。それも、小さな企業の社長が世界最高峰のF1の世界に殴り込もうってわけですから、当然それなりの貫禄も必要になってきます。

 ほんとにただのオッサンにしてしまうと、例えば蛭子さんが主演のアクション超大作みたいな、アンバランスなイメージになってしまい、「何でこんな親父臭いのが主役なのよッ!」とおすぎにキーキー言われてしまいそうです。

 次に、神宮庄之助。こちらも非常にイメージが難しいです。本編では中年のケン・マツダイラにタメ口をきいているので、少なくともケン・マツダイラと同世代であることはわかりますよね。しかし、その言動はいつもエネルギッシュで、それでいてレース戦略に関して才能を発揮し、物事を冷静沈着に判断するいわゆる「キレ者」。やはりビジュアルもそれなりにシブい中年像にしたいんですよね。髪も長髪の設定ですし。ただ、あまりシブくしすぎてしまうと、今度は彼独特のチャキチャキの江戸っ子のようなべらぼうめ口調とのギャップが出てきてしまい、そのバランスが非常に難しいです。

 とりあえず現時点では、このケン・マツダイラと神宮庄之助以外のキャラクターを固めつつあります。すでに扉ページのイメージ写真で公開しているマキシ、リヴェール、カッズに関しても、特にそのイメージ写真の容姿にはこだわらず、改めてキャラクターデザインを考えています。ですから皆さんにも、あくまで扉イメージは「実写版マツダイラ」ということで割り切っていただきたいと思っています。

 で、ケン・マツダイラと神宮庄之助に関しては、焦らずじっくり時間を掛けて、イメージを煮詰めていきたいと思っています。来年早々には皆様にも公開できるよう頑張ります。お楽しみに。

 うーん、キャラクターデザインは難しい……。



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