Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 F1界激震!オールホンダ誕生と新チーム参入!
2005年10月04日(火)

 いやいやいやいや、今朝はF1界からもの凄いニュースが、突然何の前触れもなく飛び込んできましたね!実は僕もこのニュースは今朝初めて知ったのですが、その今朝の時点でVoiceが9月30日付から10月3日付まで4日分溜まっており、今日はこの記事をいち早く書きたいがために、無理してVoiceを書き進めてようやく追いつきました。おかげで今夜は仕事が深夜にまでおよびそうです。

 さて、まずはホンダによるBARチームの完全取得のニュースからです。ホンダは、BARチームの母胎となるBARH・リミテッドの株式を全額取得することに合意したと今朝の記者会見で発表しました。現在ホンダはBARH・リミテッドに45%を出資していますが、年内に全株式を取得するとのことです。
 これにより、2006年シーズンからは、ホンダ単独のF1チームとしてF1世界選手権に参戦し、ワールドチャンピオンシップ獲得を目指すことになります。
 F1チームは、引き続き英国ノーザンプトン州ブラックリーを本拠として、同バークシャー州ブラックネルにあるホンダ・レーシング・ディベロップメントリミテッドと連携してF1レースに参戦します。

 ホンダは2000年にBARとの間で、車体共同開発を含むエンジン供給契約を締結し、F1世界選手権に3度目の参戦。2001年12に、車体共同開発の強化を含めた2002年からの3年間の契約を更新しました。2004年の7月には、2007年シーズン末までの契約延長に合意し、11月には資本参加を行い45%の株を取得、開発体制の更なる強化を図ってきました。

 そして、もう一つ衝撃のニュースは、来シーズンからF1に新たなチームが参入するというものです。この発表も今朝のホンダの記者会見で明らかとなったわけですが、ホンダは、2006年シーズンに、新たに新規参入するチームがあることを示唆しました。さらにこのチームへホンダ・エンジン(2006年用V8−2.4リッター)を供給する用意があることを匂わせたのです。
 この新チームは現在のどこの自動車メーカーにも属していないということですが、詳細は明らかにされませんでした。またこれに呼応し、佐藤琢磨がこの新チームからオファーを受けていることも会見で明らかにされました。

 ホンダが突然明らかにした新規参入チームについてはまだ不確実な部分が多いですが、これだけの大メーカーが公式の会見で不用意な発表をするとは考えにくく、すでにかなり具体性があるものとみられています。関係者によれば、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏を始め、この新チーム加入にはFIAもほとんど合意しているのだといいます。
 一説では、日本のF1放映権を持つフジテレビもFIAに対して日本人ドライバーの存続を強硬に訴えたとのことで、こうしたことも新チーム誕生の後押しになっているのかも知れないと言われています。ただし、BARチームを買収した純ホンダ・チームを含め、こちらの新チーム名もまだ未発表です。一刻も早い詳細の発表が待たれます。

 琢磨がジェンソン・バトンのBAR残留決定の際に口にした「朗報」とはこのことだったのでしょうか。琢磨自身もホンダエンジンを搭載するという新規加入チームからオファーが来ていることを認めており、またそのオファーを受け入れるかどうかを検討しているとのことです。この新チーム参入が実現し佐藤琢磨がオファーを受ければ、佐藤琢磨はBARからは離脱するものの、引き続き来シーズンもホンダエンジンを搭載したマシンでF1を戦うことになります。

 いずれにせよ、佐藤琢磨の来シーズンは、思わぬ展開で開かれようとしています。この新規加入チームがどのようなチームなのかと言うことは現段階ではまったく謎ですが、今週末に行われる日本グランプリでは、もう少し具体的な情報が入ってくるかも知れませんね。

 佐藤琢磨の去就問題に関しては日本国内のみならず海外でも注目を集めていますが、ただルックスだけで好きなドライバーを選んでいるミーハーなファンや一部のF1ドシロウトのアンチ琢磨は別として、特に1990年代のホンダ黄金期を知る日本のF1ファンにとって、佐藤琢磨の存在価値は、数々の歴代記録を塗り替えてきたミハエル・シューマッハなど比ではないのです。

 確かに琢磨は、テストドライバーを挟んだ2002年からの3年間のキャリアの中で、何度となく他車と接触したり、自らのミスでマシンを壊したりして来ましたが、だからといって闇雲に琢磨のことを「危険なドライバー」であると決めつける日本人は、僕に言わせれば非国民もいいところですな。F1はレースなんですぞ!むしろ今のF1ルールは何かと審議だ罰則だと、ルールばかりが厳しすぎてレース自体は生ぬるい!
 ……まあ、「琢磨は危険」などという言う日本人の多くは、琢磨以上に過去に他者と接触してきては物議を醸しだしてきた、もっとも危険なドライバーの熱狂的ファンのようですが……。

 それはともかく、日本のF1ファンとしては、佐藤琢磨という存在は今のF1になくてはならない存在なのです。琢磨のこれまでの成績がどうだとか、速さやドライビングがどうだとかはこの際関係ありません。佐藤琢磨の存在価値は、理屈ではないのです。

 佐藤琢磨よ、日本のために、是が非でもF1に残れ!



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