Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 「恋に落ちたら」
2005年05月26日(木)

 今クールのドラマでは、SMAPのキムタク主演の「エンジン」の他に、同じくSMAPの草なぎ剛主演の「恋に落ちたら」と、天海祐希主演の「離婚弁護士2」を観ています。僕が好きな人気脚本家のクドカンこと宮藤官九郎脚本の「タイガー&ドラゴン」は、すごく面白いという話は聞いているのですが、第1話を見逃してしまったので今回は見送り、ビデオになってから一気に観ようかと思っています。やっぱり最初から観ないとダメなんですよね〜ドラマも映画も。

 で、今日は草なぎ剛主演の「恋に落ちたら」の日だったのですが、このドラマが僕が観ている3本の中では一番面白いかも。IT企業のお話なのですが、ちょっと前に騒がれていたライブドアのニッポン放送買収劇にも通じるところがあり、なかなか興味深い内容です。
 堤真一演じる国内最大手のIT企業の社長はかなり強引なやり方をする人物で、相手の気持ちや事情を全くお構いなしに、ただ自分の会社の利益のためだけに平気で他社を買収したり、逆にいらなくなった取引先をバッサバッサと切っていってしまいます。そのやり方はかなり非人道的なもので、実際にこんなことが行われているのだろうかと思うととても怖いですが、そんな中で草なぎ君演じる鈴木島男の、義理と人情に溢れた行動が、徐々に他の社員たちにも影響を与え始めます。
 ところが今日の話では、このドラマのある種救いどころであるはずの鈴木島男が、社員からいきなり取締役という会社の経営側の地位についたことで、その責任感から会社の利益を考え、社長と同じように、相手企業を倒産させてしまうほどの強引なヘッドハンティングを行ってしまいます。

 これまでのこの手のドラマのパターンだと、それまで慢心だった人々が、主人公のまったく違ったやり方に少しずつ影響されて、徐々にその考え方が変わっていくという展開が多かったわけですが、今回のドラマは、逆に主人公の方が慢心な方に流されていくというのが意外でした。特に草なぎ君のドラマでは、あくまで草なぎ君は「いい人」というイメージが定着していたので、考え方が悪い方に変わっていってしまう草なぎ君演じる主人公はなかなか興味をそそりますな。

 ま、このまま主人公まで慢心になって終わってしまうのではドラマとして希望も減った暮れもないので、たぶんここから主人公がもう一度考えを改めて直し、まわりの人間も自分たちのやり方が必ずしも正しいわけではないということに徐々に気付いていくという展開だとは思いますが、今日の予想外の変化はなかなか面白かったです。しかも予告を観ると、来週は何と草なぎ君が会社を乗っ取ってしまうようなお話なので、非常に気になりますな。



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