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■ F1スペイングランプリ、ライコネン優勝!
2005年05月08日(日)
スペイン、バルセロナサーキットで行われたF1第5戦スペイングランプリは、マクラーレン・メルセデスのキミ・ライコネンがポールポジションから圧倒的な速さで2位フェルナンド・アロンソ(ルノー)との差を広げ、一度もトップを明け渡すことなくそのままチェッカーを受け、今季初優勝、通算3勝目をマークしました。 一方、前回サンマリノグランプリで驚異的なスピードを見せつけてアロンソと激しいバトルを繰り広げたミハエル・シューマッハ(フェラーリ)は、このスペインで初優勝をものにするかと思われましたが、予選から振るわず、決勝では2度にわたるタイヤのパンクで今季3度目のリタイヤを喫してしまいました。 ヤルノ・トゥルーリ、ラルフ・シューマッハのトヨタコンビは3位、4位でフィニッシュしコンストラクターズ2位を維持しています。以下フィジケラ、ウェバー、モントーヤ、クルサードまでが入賞し、もう1台のフェラーリ、バリチェロは9位に終わりフェラーリはノーポイントに終わりました。
いや〜しかし今回のキミは速かった!前回もポールポジションからスタートし、マシントラブルでリタイヤするまでは2位アロンソを引き離しており、マクラーレンも速くなってきたかなとは思っていましたが、まさかここまで速くなっていたとは……。前回のレースの続きが、今回のレース結果だったんですねえ。それを考えると、前回も速さだけなら十分優勝できるだけのものを持っていたわけですね。
ここバルセロナはマクラーレンにとっては最も得意とするコースで、かのミカ・ハッキネンもこのコースでは確信的な強さを誇っていました。彼がタイトルを獲得した98、99年はここできっちりと勝ち、シーズン序盤に出遅れた2000年も、得意のスペインで勝利を挙げて復調のきっかけを作りました。 そしてミカファンにとっては何とも印象的だったのが2001年、レース終盤にトラブルを抱えていた2位ミハエル・シューマッハを置き去りにして独走態勢を築いていたハッキネンは、最終ラップ、それもあとほんの数コーナーでゴールという場面で突然エンジントラブルにより失速してしまい、劇的なリタイヤをしてしまったというレースでした。 あのレースは結果的にハッキネンはリタイヤに終わりましたが、終始ハッキネンのレースだったことは言うまでもなく、逆転勝利を飾ったシューマッハはもちろん、観客の誰もがハッキネンのレースを頌えました。レース後シューマッハと抱き合っていたハッキネンの顔も、実に晴れ晴れとしたものでした。信頼性不足が深刻だったマクラーレンを象徴するレースでしたね。
そんなわけでスペイングランプリはマクラーレンにとっては非常に縁起のいいサーキットであるわけですが、そのスペインで同じフィンランド人の、ハッキネンの正当な後継者とも言うべきキミ・ライコネンが勝利したというのは、何だか感慨深いものがありますね。ハッキネンも2000年はここからタイトル争いに加わっていきましたから、ライコネンもそのときと同じように、現在首位をひた走るアロンソを追いかけて欲しいものです。ただ、ハッキネンは2000年のアメリカグランプリでエンジントラブルに見舞われ、事実上タイトルが絶望的になってしまいましたが、今年はそんなことにはならぬよう、最終戦までタイトルを争って欲しいものです。
それにしても、キミってまだ3勝目だったんですね。もっと勝っているのかと……。
さて、もう一人気になるのは何と言ってもシューマッハ、彼もここスペインは2001年から昨年まで4連勝、ベネトン時代にも94、95年と連勝しており通算6勝もしている得意のコースだったわけですが、今回はタイヤのマッチングに問題がったようで予選から全く振るいませんでしたね。 どのみちシューマッハとフェラーリは心配しなくてもそのうち戦闘力を取り戻し、あっという間にタイトル争いに舞い戻ってくるとは思いますが、ここまでまともにレースができない状況というのは非常に珍しいですね。僕としてはシューマッハには最後までバトルを演じてもらい、その中で若い世代がシューマッハに挑んでいくという姿を見たいのですが、どうも今年のフェラーリは空回りが続いていますね。
次戦モナコグランプリはシューマッハが最も得意とするサーキットであり、またルノーも得意とするサーキット。テクニックのシューマッハが勝るか、マシンの相性がいいルノーが勝つか、はたまた全く予想だにしなかった大番狂わせが待っているのか、待ち遠しいですねえ。
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