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■ TMの新譜を聴いてみる
2004年10月16日(土)
中古CDショップに行ったら、TMネットワークの新譜アルバム(だと思う)「Easy Listening」が1500円で売っていたので、買ってきて聴いてみた。
いちおー宇都宮隆のボーカルは入っているものの、「オレ様の曲を聴け!」といわんばかりの小室の伴奏が全面に出ていて、艶のある宇都宮の声が意図的に抑えられ、ボーカルと言うよりは音の一部として小室哲哉に料理されているという感じでした。さらに木根尚登のギターパートはほとんど無く、ほとんど全曲打ち込みだけで作られていたので、「TM」というよりは「小室哲哉」でした。しかも解散前、さらに言うならTMがおかしなことになってしまう前の「CAROL」の頃までの繊細さや斬新さはまったく感じられず、まるで一時期大量生産されたディスコミュージックのような垂れ流し音楽といった感じの、ほとんど印象にも残らないような曲ばかりで、はっきり言って特に耳を傾けたくなるような曲はありませんでした。 さらにこのアルバム、どうやら僕が使っている機種と同じシンセサイザーを使って打ち込まれているらしく、どの音も聴いたことのある音ばかりで、しかもアレンジメントも特に大したことをやっているわけでもなく、これならオレでもカンタンに作れるぞ!と思ってしまいました。
再結成してこれから新しいTMの世界を展開していくという今の段階で、こんな駄作をニューアルバムとしてリリースしてしまっていいのだろうか?小室哲哉は今まで様々なアイドルやアーティストに優れた楽曲を提供してきているし、TMとしても過去に数多くの素晴らしい名曲を輩出してきただけあって、才能があるのは間違いないはずなのですが、どうもtrfを立ち上げた頃から、それまでの小室音楽の真骨頂であった印象的なメロディラインや趣向を凝らした斬新なアレンジメントから、レイヴと称したリズム主体の単調な音楽にのめり始めてしまったような気がします。 昔はいい曲いっぱい作っていたのになあ……。再結成したTMは、あんまり期待できそうもありませんな。小室さんが原点に戻って、もっとじっくりと腰を据えて、メロディ重視の良質な曲でも作ってくれれば変わってくるかもしれませんが、最近の小室音楽はどうも手抜き感が漂ってていかん……。
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