Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 最近、涙腺が緩くなって……
2004年09月30日(木)

 ドラマ版の「世界の中心で、愛をさけぶ」、俗に言う「セカチュー」をビデオで一気に見ました。映画版の「セカチュウ」は全く見ていないのですが、「セカチュウ」と聞いて「ピカチュウの新しい進化型か?」などと思いつつ、よくあるお涙頂戴物の恋愛ドラマだろうとあまり期待しないで見てみたら、いやはや、見事に泣かされてしまいました。

 ドラマ版では、主人公の松本朔太郎役を「ウォーターボーイズ」「め組の大吾」の山田孝之、そしてヒロイン廣瀬亜紀役を綾瀬はるかが演じているのですが、相変わらず山田君の演技は熱かった!平凡で運動も勉強もきわめて普通な、それでいて様々な葛藤にさいなまれながら熱い情熱をうちに秘めている高校生役をやらせたら、右に出る者はいないでしょう。
 わずか17歳で白血病にかかってしまい、死がすぐそこまで迫っていることを知らされてからの綾瀬はるかの演技は、とても高校生とは思えない迫真の演技で、その事実をなかなか受け入れられない山田孝之の演技と相まって、ドラマ全体を非常に濃密な内容になっていると思います。
 また、彼らを支える松下由樹、高橋克実、大島さと子、手塚理美、三浦友和、仲代達矢らベテランの俳優陣も、山田孝之と綾瀬はるかの演技を周りから見事にバックアップしていて、とてもリアルな感情表現がなされていると思いました。

 34歳の松本朔太郎役は緒形直人、そしてその親友である小林明希役は桜井幸子が演じていますが、緒形直人はもう言うまでもなく、非常にいい役者さんですよね。ドラマでは17歳の山田孝之がメインで展開していきますが、その頃を回想する緒形直人は、おそらく山田孝之の演技に合わせて34歳の松本朔太郎を演じているのだと思いますが、山田孝之と緒形直人、二人を比べてみると全然似ていないのですが、このドラマを見るとまるで本当に山田孝之が成長して緒形直人になったかのような錯覚すら覚えます。
 桜井幸子は、個人的に昔からずっと好きな女優さんなので、彼女がただ優しく笑っていてくれるだけで十分です。桜井幸子はどのドラマでもだいたい同じような役柄で、どちらかというとあまり派手ではなく、このドラマでもそれほど目立つことはないのですが、その桜井幸子らしい雰囲気が、このドラマにアクセントを与えていると思います。そういう女優さんって、なかなかいないですからねえ。どのイメージも染まっていない女優さんというと、桜井幸子ぐらいしか思い浮かびませんね。

 まあそんなわけで、もう物語の最後の方は涙が止まりませんでしたね。といっても頬を伝うほどではありませんでしたが、まぶたにすぐに涙が溜まってしまい、ティッシュなしでは見られませんでした。
 僕は昔から涙もろいですが、最近特に涙腺が緩くなってしまった気がします。草薙剛の「僕の生きる道」「僕と彼女と彼女の生きる道」などでも泣いてしまいましたし、「ちびまる子ちゃん」でも泣いてしまったことがありますからねえ。歳なんでしょうかねえ……。



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