Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 「頭文字D」最新刊
2004年08月14日(土)

 最初の頃は結構熱中して読んでいたのですが、だんだん話の内容がマンネリ化してきて、最近では惰性で読み続けている走り屋マンガ「頭文字D(イニシャルD)」の最新刊29巻が出ていたので買ってきました。

 このマンガはAE86トレノに乗る、恐ろしく速い走り屋が主人公で、その負け知らずの彼に挑む様々なマシンとの対決を描いたマンガなのですが、前巻の28巻でついにライバルマシンとしてS2000が登場しました。しかもマンガの中で「今夜の対戦相手はホンダのS2000らしいぜ」という話題になり、「マジっすか!?」とやたらと驚き、その後「S2000といえば、FRでは理想的といわれる50対50の前後バランスを実現してて、間違いなく現在の国産社中最強のコーナリングマシンだ」などとものすごく説明的なセリフで言い切ってくれていたので、僕も誇らしかったです。

 ただ、このS2000に乗っているドライバーというのが、「峠の神様」と言われる伝説の「おっさん」でして、やっぱりS2000って、本来峠を極めたおっさんが乗るクルマなのかなあとちょっとげんなりしてしまいました。今まで主人公と戦ってきたライバルたちはみんな血気盛んな若者ばかりだったのに、なぜよりによってS2000のドライバーが中年親父なんだとぼやいたものです。そして前巻ではまだ主人公とS2000のバトルに決着はついていなかったのですが、当然この「峠の神様」も結局は主人公に負ける運命なのでしょうけど、何と今回も決着が着かないまま次巻に続いてしまいました!

 ……おいおい!決着が着かずに持久戦になっているとはいえ、たった1回の戦いで2巻以上も引っ張るかあ?……そういえばあの「スラムダンク」でも、古くは「キャプテン翼」でも、1試合に半年ぐらいかかっていたこともあったからなあ。特に「キャプテン翼」なんて、アニメだと自陣から相手陣に行くまでに30分を費やしていたなあ。一体なんぼほど長いピッチやねん!

 いずれにしてもS2000とトレノ(AE86)、マシンの性能差も圧倒的にS2000有利な上に相手は峠の神様……神様だったら「まともに戦ったらすぐに決着がついちまうから面白くない」などとお決まりの悪いクセとやらを出して手加減しないで、ちゃっちゃと勝負を決めちゃってくれよ……。人生の先輩として勝負の厳しさを教えてあげないとね。いい加減勝ち続ける主人公はもう見飽きました。そろそろ負けてもいいだろう。人間負けて挫折を経験することで成長していくものなのさ。


≪過去 未来≫ 初日 最新 目次 MAIL HOME


My追加