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■ 「ロ−ド・オブ・ザ・リング〜王の帰還〜」
2004年02月21日(土)
今日は仕事がなかったので午後早くに仕事を打ち切り、その後「ロード・オブ・ザ・リング」の完結編「王の帰還」を観に行ってきました。「ロード・オブ・ザ・リング」は第1部「旅の仲間」、第2部「2つの塔」共に映画館で観てきましたが、やはり最後の「王の帰還」は一番の大作だと思いました。
第1部「旅の仲間」は、当然のことながら壮大な冒険の始まりの章であり、冒険に旅立つまでの経緯、そして冒険の序盤までを描いているわけですから、その終わりは「次に続く」的なものであるのは当然のことでしょう。第2部「2つの塔」では、魔法使いガンダルフのかつての旧友でありながら、悪の力に支配されてしまったサルマンとの対決、そして人間対オークの大きな戦争がありました。冒険の一番の本線である、主人公フロドが魔法の指輪を火山に投げ捨てに行く旅は進んでいるのですが、その裏では他の仲間達が一眼となって迫り来る恐怖に立ち向かい、つかの間の勝利を手に入れることができました。もちろん彼らにはまだ大きな試練が待ち受けているのですが、第2部でひとつの「結果」が出されたことによって、エピソードの一部が消化され、物語としては区切りをつけることができます。そういった意味では第1部「旅の仲間」よりも第2部「2つの塔」の方がよりスペクタクルで面白かったですね。
そして待望の完結編「王の帰還」、これはおよそ3時間にも及ぶ長編なのですが、この作品では何と言ってもすべてのエピソードが劇的な結末で完結するわけですから、否応なしに期待してしまいますよね。これだけ長かった冒険の、誰もが観たかったエンディングが、ついにやってくるのですから。今回の作品でも、フロドの冒険の他に、多くの国々と闇の力との、壮絶な戦いが繰り広げられます。それは果てしなく過酷で、あまりにも絶望的な戦争であり、本当にこの作品で冒険は完結するのだろうかと思ってしまうほど退廃的な事態になってしまいます。もはや人間達の想像を遙かに超えた、強大な悪の勢力、そして主人公フロドが絶望の果てに辿り着いたのは……。
この映画は、冒険が終わった後のエピソードを意外と長く描いてくれたことが嬉しかったです。冒険が終わり、永遠の友情を誓って解散した仲間達のそれぞれのその後、長く彼らの冒険を共にしてきた僕らにとっても、気になるところですよね。1973年に91才でこの世を去った、20世紀最大のファンタジー「指輪物語」の原作者J・R・R・トールキン、そしてその映画化不可能といわれた傑作を21世紀に甦らせたピーター・ジャクソン監督。「スターウォーズ」シリーズを越える新たな金字塔「ロード・オブ・ザ・リング」、あなたもぜひご覧ください。
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