Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 武富士ダンサーズはもう飽きた
2003年09月10日(水)

 「♪ワチュゴー!」でおなじみの¥ショップ武富士のCMは、最初の武富士ダンサーズのバージョンから一時、細川直美を起用して別バージョンがしばらく放映されていました。細川直美を中心に、後ろに3人のバックダンサーを従え、OLがOAチェアを使って座りながら踊るというもので、踊りのレベルは細川直美の運動神経に合わせてかほとんど手振りだけで踊れる簡単なものだったのだが、これがまた昭和のアイドルが踊っているようなへんてこな踊りで、あまり人気がなかったのか、すぐに再び元の武富士ダンサーズの踊りに戻された。この後武富士は、やはり武富士といえばこの曲と踊りだろうと思ったのか、振り付けをマイナーチェンジしたり、衣装をレオタードからスパッツタイプにしたりしながら、現在まで長い間武富士ダンサーズの踊りを使い続けた。

 しかし、武富士ダンサーズの踊りの技術やセンスは申し分ないので別に構わないのだが、最近やつらは調子に乗りすぎて、何と演技までし出すようになったのだ!最初のバージョンは、ロッカールームで事務服から私服に着替えるOLに、「やっぱり1番が一番よね」と話しかけるOL仲間が、実はあの!武富士ダンサーズで、彼女たちはスパッツに着替えてこれから踊りの本番に臨むところだったという設定。しかもその後の踊りのシーンでは、よく見ると私服に着替えていたはずのOLもスパッツ姿で一緒になって踊っている。まったく必要のない冒頭シーン!そして高校演劇のような演技!とてもさぶい!

 さらに最近では別バージョンが放送されているが、これはある一人のOL(このOLも武富士ダンサーズの一人と思われる)が記者会見の席上で、女性記者にインタビューを受けているというもの。ところがその記者会見の内容、どんな重大発表かと思いきや、「街頭でのティッシュ配りは楽しいですか?」といたって平凡な質問。OLは当然「面白くはないですよ」とか「仕事ですから」などというのかと思いきや、「真心を直接お伝えできる」などと歯の浮くセリフ!さらにその後実は(というかやっぱり)記者団の面々は全員スパッツ姿の武富士ダンサーズだったという展開で、なぜか全員で卒業式の送辞のようにOLに向かって「頑張ってね!」、OLは立ち上がって武富士ダンサーズに「あなたたちもね!」。その後OLと武富士ダンサーズはそれぞれ「私、配る!」「私、踊る!」と宣言し、それぞれの仕事である街頭でのティッシュ配りとCMでの踊りを続けていく……ってなんじゃそりゃ〜ッ!

 武富士ダンサーズに、できもしない演技をさせるのはやめよう。そして同じローン会社でも、話題になりながらどんどんと趣向を凝らしたバージョンを作り続けていくアイフルのCMのように、そろそろ新しい別のものを考えて欲しいものだ。はっきり言って武富士ダンサーズは、もう飽きた。


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