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■ ダイラで大事故
2003年06月06日(金)
今日は仕事が早めに終わったので、明日がお休みということもあり、実に昨年の12月以来5ヶ月ぶりに夜のダイラに行ってみました。別に攻めるつもりはなく、頂上へ行って夜景でも見て帰ってこようと思っていたのですが、山頂に行く途中に事故車と遭遇してしまいました。峠道の中腹のカーブを曲がったところでハザードをつけたクルマが止まっていたので徐行しながらよくよく見てみると、その道の脇には何とガードレールがもろにクルマを貫いている事故車が大破していたのです。僕はその先の待避所にクルマを止めて、走って現場へと戻り声をかけました。
ハザードをつけて止まっていたのは第一発見者のカップルのクルマで、カップルの他にもう一人男の子が立っていました。見るとその男の子は頭から血を流しており、白いTシャツには血がべっとりと付いていました。ただその子は意識もはっきりしており、自力で立っていたのでとりあえず安心しました。このダイラは峠道なのでケータイの電波状態が悪く、まだ救急車を呼んでいないというので、僕のケータイが通じたのでまずは119番通報をし、詳しい状況を聞くことにしました。
事故車は普通のファミリー車でタイヤもラジアル、峠を攻めに来たとは思えませんでした。しかもドライバーの男の子は免許を取って1年ほどの初心者上がりで、走り屋にも見えませんでした。話を聞くと、走行中に動物が飛び出してきたので、それを避けようとしてたまたまガードレールがない場所で道を外れ、そのままガードレールの端に正面から激突し、ガードレールがフロントガラスを突き破り、クルマの屋根を引き裂きながら後部座席まで貫いてしまったのだそうです。 事故車の内部を見ると、運転席の頭の部分はガードレールが突き破り、助手席は引き裂かれた屋根が覆っており、よくこの状態でドライバーは頭をちょっとかすったぐらいで済んだなあと思いました。下手すればもろに頭が潰されてもおかしくない状態でした。本人は事故直後のことは覚えていないと言っていましたが、おそらく無意識のうちに、本能的に防衛本能が働いて奇跡的な回避行動を取ったのでしょう。 程なくして救急車がやってきました。命には別状がありませんが、頭を打っているだけに後遺症が心配です。彼は一旦救急車に乗せられましたが、もう一度救急車の扉が開けられ、男の子は「ご迷惑をおかけして本当にすみませんでした」と深々とお辞儀をして、そのまま搬送されていきました。
これまでにも何度か事故の現場には遭遇していますが、これほどひどい事故に遭遇したのは初めてでしたね。そして不思議なことに、事故現場に至るまでの道路に、スリップ痕やブレーキ痕がまったくなかったのがとても気になりました。これだけ激しくガードレールが貫いているのを見ても、相当スピードは出ていたに違いありません。動物を避ける際、ブレーキペダルと間違えてアクセルを踏んでしまったのでしょうか?不可解な事故です。
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