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■ 「TAXi3」を観る
2003年05月18日(日)
「グランブルー」「ニキータ」「レオン」「フィフス・エレメント」「ジャンヌ・ダルク」と、ハードボイルドからノンフィクション、はたまたSFまで実に様々なジャンルの映画を世に送り出してきたリュック・ベッソン監督の異色作、それが「TAXi」シリーズです。フランスを舞台に繰り広げられる、間抜けなマルセイユ警察とハイテク技術を駆使したヘビーチューンドブジョータクシーのタッグ!
信じられないほど無能な警察官ながら、全く警察とは関係ない民間の個人タクシードライバーの活躍で毎回凶悪犯罪を解決してしまうというこの映画、クルマ好きでなおかつお笑い好きの人にはお薦めの作品ではありますが、基本的に舞台がフランスということもあり、当然ハリウッド映画とは笑いの感覚がかなりズレています。しかも一言で言えばドタバタもののコントといっても過言ではなく、笑いのタイプで言えばそう、レスリー・ニールセンの「裸のガンを持つ男」に近いものがありますね。大笑いできる映画と言うよりは、ニヤリとしてしまうという感じの映画ですね。失笑もたまにあります。
ただ、この「TAXi」シリーズで他のコント映画と違うところは、何と言ってもCGを一切使っていない、本物のカーアクションが織り込まれているところでしょうね。しかもそのカーアクションには密かに自動車メーカーを一面に押し出しての対決という構図が全面に出されており、1作目ではあのメルセデス・ベンツとプジョーの戦い、そしてドイツ対フランスという構図が露骨に現れています。そして2作目は何と日本が誇る三菱!しかも乗っている日本人(役者はおそらく中国人と思われる)は忍者!さらにクルマは黒のランエボが3台、その3台の黒いランエボがランデブー走行する様は、「3匹の黒豹」を連想させます。
しかし、今回の3作目は、僕個人的にはかなり物足りなかったですね。もちろん面白かったのですが、今回の相手は自動車メーカーではなく人間、そしてその人間とスーパータクシーの対決の舞台は雪上、一番のクライマックスで新兵器が登場するものの、それがキャタピラだけにスピード感はなく、最後はかなり拍子抜けしてしまいましたね。 やっぱり「TAXi」シリーズは、1作目が一番面白かったですね。相手がドイツ人だけあってかなりストイックだったし、しかも「シューマッハ気取りか?」という台詞がいかにも「ドイツ」を強調していて面白かったです。
クルマものの映画といえば、あの公道レースを題材とした「ワイルドスピード」も続編が公開されるようですね。僕の愛車S2000は前作では悪者の役で登場していましたが、今回もS2000は登場するのでしょうか、今回はいい役で出てきて欲しいものです。主役マシンがS2000だったら最高なんですけどねえ。
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