MAIL LaH OLD INDEX NEW |
入った部屋は空調がオフで むっとしてて暑かった。 ボタンを連打して 急冷モードの22度に設定。 カーディガンを脱いで、 荷物を片付けて。 お化粧を直す前に、ビンの 中身をグラスへ注ぐ。 黄金色のシードルを飲んで 一息ついた。 ポーチを持って洗面所へ。 軽く皮脂を押さえてリップを 塗り直す。ベルが鳴って ポーチを開けたままドアへ 向かった。 彼を部屋に通して、思い出し カーディガンをざっと羽織る。 ノースリーブは露出し過ぎだ。 彼のもとへ歩み寄って、 立ったままぎゅっと抱き締めて もらう。元気にしてましたか? と聞かれて、まあまあです、と 正直に答えた。 まあまあだった分を埋めたくて、 髪の毛、撫でて と私はおねだりをした。 抱き締めてもらいながら、 髪まで撫でてもらえて、私の 足りなかった分はすぐに 埋まっていった。 |