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おやつの最後は甘系で〆る派です→今日のおやつ

2005年09月15日(木) 自己破産(追記あり)

叔父さん(お母さんの弟)が自己破産した。


仕事帰りにたまたま実家へ帰ったら、お父さんに「お金は貸せないぞ」と突然言われ(貸して欲しいなんて一言も言ってない)、ゴハンを食べてたらお母さんに「連帯保証人になんか絶対なったらダメだからね!」とこれまた唐突に言われ、「何かあったの?」と聞くと冒頭の言葉が返ってきた。


それを聞いて、ただただビックリ。
叔父さんがしょっちゅう実家や、叔父さんの兄(お母さんの弟。私の叔父さん)の家にお金を借りに来ていた事はなんとなく知ってはいたけれど






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※ここから先は自己破産した叔父を弟叔父、その兄である叔父を兄叔父と表現しています。(どちらも叔父(母の弟)なので紛らわしい為)



そして、自己破産をすすめたのがお母さんやお父さん、そして兄叔父だったと聞いて更に驚いた。
てっきり、もうダメだと諦めた弟叔父が自分の意思でそうしたものだとばかり思っていたので・・。
「兄叔父の所有する土地を担保にして欲しいって弟叔父に頼まれたの。でも、もうこれ以上は援助できないって皆で説得してね」
呆れた・・こんな事態になってもまだ人をアテにしようとする弟叔父の甘えっぷりに。


弟叔父は普段はいい人だけど考えが甘いところもあり、そういう神経がちょっと私には信じられない。
借金を作ったのだって、元はと言えば弟叔父や叔母さん(弟叔父の奥さん)の浪費癖が原因なのに。
うちの両親も兄叔父もそこのところは分かっていて、それでも頼まれればできる限り協力してきた。他でもない弟だから。一方でお金を渡す度、弟叔父に諭してもいた。それだって大事な弟だからだ。完全に突き放す事はできなかったんだと思う。
でも、うちや兄叔父にだって家庭がある。いくら可愛い弟の為とはいえ援助できるのも限度がある。一番大切なのは自分の家庭だから。
弟叔父は「お金を貸して欲しい」と言った。でも、その貸したお金が返ってくる事はない。それも両親や兄叔父は承知で援助してきた。
お母さんは「貸す=あげるだと思っているから。」とよく言ってた。返って来たらラッキーくらいの気持ちでお金を渡していたんだと思う。だからこそ、際限のない援助を拒んだのだろう。ここで仮に何とかなっても、どうせまた同じ事の繰り返しだろうから。そしてそれは弟叔父の為にもならない、と。


私もちょっとショックだったけれど、これで良かったんだと思う。
弟叔父や叔母さんの人に何とかして貰おうという考え方は、こうでもしないと治らないだろうし。ちょっと可哀相な気はするけど(やっぱり身内だから)同情はできなかった。自業自得だし。
でも、イトコ(大学1年の男の子が1人)はちょっと可哀相かなぁ。。ちゃんと無事に卒業する事ができればいいけど。



身の丈に合った生活をする

安易に連帯保証人にならない

大抵の場合は、この2つさえ守っていれば自己破産は防げるはずだ。こんなに簡単な事なのに・・。
弟叔父夫婦の場合は前者ができていなかった。こんなの守れて当たり前と思っていたけれど、改めて自分も気をつけようと思った。


そして、もう1つ気をつけようというか、心掛けようと思った事が。それは

夫婦間の会話

これも聞いて驚いたのだけど、叔母さんは弟叔父がうちの両親や兄叔父にお金を借りていた事を一切知らなかったようなのだ。
お金がなくなると弟叔父が「何とかしてくる」と言い、両親や兄叔父に借りる→何も言わずに叔母さんに渡す、という事を繰り返していたようで・・。
消費者金融からの借金については、督促状が届いたりするから知っていたんだろうけど。
でも、これっておかしくないか?普通は借りてきた方も「○○で工面した」と言うだろうし、渡された方も「これどうしたの?」って聞くと思うんだけど。
こういうとこだらしないから、こうなったんだろうけどね。


うちの両親は何度か弟叔父にお金を貸しているにも関わらず叔母さんから何の連絡もない事を前々から疑問に思っていた。
「知ってて何も言ってこないのか、それとも何も知らないのか?」と。
どうやら後者だったらしい。でも、どっちにしても普通じゃないよね・・。
自己破産する事になったキッカケの時だって、そんな大金(自己破産しないのなら)親戚に頼むしか返すすべがない事くらい分かっているはずなのに、お願いに来たのは弟叔父1人だったみたいだし。弟叔父も叔母さんもちょっと世間一般の常識とはズレているような。
結局は「こんな大変な時に○○さん(叔母さん)が来ないってどういう事?!」と皆に言われて、やっと初めて叔母さんを連れてきたらしい。
物事を簡単に考え過ぎてるとしか言いようがない。


弟叔父夫婦の場合は(ちょっとずれてるとこがあるから)夫婦間で連絡を取り合ったところで借金は膨らんでたかも知れないけれど、もしこれがごくごく普通の夫婦で、でも実は家族に内緒で借金してたとしたら・・と思うとちょっと恐くなった。普通だったら何も言わなくても相手の様子で気づきそうなものだけどね。家族間の風通しは良くしよう・・これも当たり前の事なんだけど。きっと弟叔父夫婦はどこかでズレが生じちゃったんだろうな。


うちの両親は「弟に自己破産をすすめるのは辛かった。好きでこんな事を言った訳じゃない」と言ってた。それは尤もだと思うし、天国にいるおばあちゃんもこの事を知ったらさぞかしショックを受けるだろうなと思った。亡くなる直前まで手のかかる末っ子を気にかけてたのを見てるから。
弟叔父には悪いけど、こうはなりたくないな。自分達の都合で作った借金で苦しむのは勝手だけど、人に迷惑をかけていいはずがない。ましてや自分で何とかしようとする気さえ見せなかった。ホントにどうしようもない。


と言いつつも、やっぱりショック。これからはちゃんとした生活をして欲しいと切に願う。


++追記++

この日の日記は思っていた以上に反響も多く、またそのほとんどが「自分の周りにも同様の人がいます」というものでした。
借金に苦しむ人が意外と多いという事実に驚きを隠せません。
自己破産に至った理由も人それぞれとは思いますが、心のどこかに「何とかなるだろう」という甘い考えがあるという事も否定できません。
私の叔父の場合は、身の丈に合わない生活を続けた事が原因です。後で知ったのですが、叔母の父も自己破産者だったそうです。(今は故人)
自己破産はしてしまえば多少の制約はありますが(ローンが組めない等)これまでの借金もなくなります。叔父は最後まで自己破産に抵抗があったようですが、叔母は自分の父親を見ていた為か自己破産にあまり抵抗を感じなかったようで。。ですが、それもどうかと私は思うのです。
自己破産は確かにリスクはあれど、考えようによっては便利な制度なのかもしれません。ですが、その陰で苦しむ人もいるのです。
叔父夫婦がこうなった事は言ってしまえば自業自得ですが、その陰で心労から体調を崩し病院に運ばれた私の母親のような人がいる事も忘れないで欲しい。


結構ひどい事を書きましたが、私は決して叔父夫婦が嫌いではありません。
これからは自分達やイトコ、そして親身になった姉兄の為にも心を入れ替えて頑張って欲しいと願ってます。


   カコ  モクジ  ミライ


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