22日、TEAM発砲・B・ZIN『ジューゴ』観劇。
銃を使った痛ましい事件が相次ぐ中、 銃は本当に人間には必要なのか? 護衛とか、自分の身を守る必要のあるひとたちには切実なんだろうけど、 一般人で小市民なわたしには銃の正しい使い方を何度シュミレーションしても、想像できなかった。
あたしが銃が必要なことってあるのか。 あたしが銃で狙いたいような場面はあるのか。
その答えが『ジューゴ』にあった。
人の意識をバーチャル空間に移して、漫画原作の世界の終末後の世界で伝説の銃をとりあうために争うゲーム『ジューゴ』。 しかしその世界は突然ハッカーの侵入により外部との接触を閉ざされ、10人しかいないのに仮面の男〔ナイトメア〕が人々を襲う。 現実に戻れる道がたたれ、不安にかられるゲーム参加者と途方にくれながら皆を奮い立たせるゲームの会社のコンダクター、ベレッタ。 ラストステージの伝説の銃を撃てば、サーバにその情報が送られて、現実世界に戻れると思うのだが、帰りたくない参加者とナイトメアの出現で混乱に……。 事情がなにかとワケありの参加者達の意識は銃を捜しまわるうちにと変化し(詳細はネタバレすぎてかけない……)、仮面の男の正体を知るにいたり(!)、目をそらしていたものからの悲観的な逃げ方をやめ、歩きはじめなければならないと悟り、よくやく衛星を銃で撃ち、現実に戻ってゆく。
この銃は、ゲーム終了のための、密閉された空間から広く果てしない世界に戻るための合図。 未来に希望を持つことが出来なかった人々が少しだけど、 徒競走のように未来を切り開くためのスタートのしるし。
全員で銃を構える 「ラストシューティング!」 に、芝居の登場人物たちの踏み出す未来への覚悟と希望と不安に、解散公演の今の役者さんたちの未来も見ているほうには重なってきがひきしまる。
それが正しい銃の使い方です◎
と硬く物語を語るのはこのヘンで。 テーマはじーんとくるものがいっぱいあるんだけど、 芝居はもう一言でいえば、 「面白かった!」 のひと言でしょう。 観終わった瞬間に友達に、 「もう一回みたい!」って叫んでた。 『登場人物10人全員ヒーロー』といううたい文句だっただけに、 アクションあり、笑いあり、登場人物たちのそれぞれのヒミツあり、淡いラブv(苦笑)あり、涙あり(こんなにはてんこうな話なのに、何故かあたしはハッポウをみるといつも泣ける)の楽しい芝居+俳優さんたちのステキな個性満載だったのもうれしかった。 なので10人の今回の魅力をれっしょしてみる。
・愛さんの仕事に頑張る姿が可愛かったー!保安官な衣装がまた似合うー。 ・むっちゃんの小動物なのにえらそうな姿にうける。 ・チアキのスカートの横からちらりとみえるおみ足に悩殺。 ・ユメさんの理知的+人の良さなのに「そっち系」なかっこよさがステキ。でもいちばんステキなのはキャラが死んだときの手の振り方と微笑み方。(ニヤリ) ・くんじニイのワイルドなのにトホホな感じってもう最高。 ・工藤さんの情けないような男のひとってどうしてこう「助けてあげなきゃ!」って思っちゃうんだろう!(じたばた) ・伊波さんの忠実な秘書からこくった後の豹変ぶりに悶える。 ・きださんの勇気出す最後の瞬間までのためらいがリアル感ありありでわたしのヒーローだと思う。 ・森貞さんのかっこつけで女の子に不器用なクワバラ似合いすぎ。(褒めてます) ・なんにもしないのに「これで決まりだなっ」みたいに言う西ノ園さんが好きだ。 っていうか、フレンジいっぱいの上着+膝あたりから上に銀のラメのついた裾広がりのパンツ+ギターって、アナタ以外誰にも似合わないから!!
てなところです。
そして芝居とは別に今回役者により日替わりの挨拶があったのですが、日曜はむっちゃん。 「今度はあなたがヒーローになる番です!」 と感動させたあと、 「黒木屋(芝居に出てくる居酒屋の名前)のCFの掛け声やりましょう!」 で大爆笑。 むっちゃん、ほんと最高。
|