眠い目をこすりつつ観てまいりました。 『デスノート ラストネーム』。 まず面白かったです! 前編をみて記になっていた人は絶対みたほうがいいです! あたしの意見で、なんの説得力もないですが。
で、今日もそこそこシロいネタバレです。(毎日すいません) 原作の緻密な部分は無視し、デスノートをめぐる攻防と交戦というよりは月対Lの構図を浮き彫りにしていたようです。 数日前に言っていた様に、前編の流れから、絶対Nとかの人たちの屈折した天才への嫉妬と憧れ交じりのテロとかはできないんだろうなーと思っていたとおり、Lが最後まで応戦。 原作を読まないで映画をみて、ライトよりも松山さんのLでL応援派になっていたあたしにとってはこれはもう夢のパロディみたいなものです〜。(パロいうな) 原作読んでLが途中で死んでしまうことが信じられなくて、何回も何回もページを戻って、この死はウソじゃないか?どこかで復活するんじゃないかと疑ってたんだもん。 ライトの最後まで、対峙して戦ってくれたことがまずうれしい。 そして、自分の命を投げ出してまで戦うというLがかっこええぞ! 天才の探偵であるLが命を捨ててでも戦いたい好敵手だったのでしょうね。ライト君は。 デスノートがあるはずのないもの、と分かっているから、この映画(と漫画)は知的な遊びである部分が多くあるとちゃんと分かっているひとたちが多いと思うからぶっちゃけて言ってしまおう。 ふたりの間にそびえたっていたのは正義をもとめるハザードであるという矜持とともに、自分自身の存在のためのプライドの戦いでもあったのだと思う。 ふたりの戦いは始終ドキドキしてた。 何気ない台詞をいう時も、ガラス越しに互いの反応をうかがう監禁も、そして最後のロビーでも。あたしは自分の心臓の音がきこえるんじゃないかと思うくらいにドキドキ興奮してた。楽しかった。
ライト君に勝利し、自らの命があと少ししかないと分かっているLの顔はかなりつまんなそうだった。 自分が死ぬことを後悔しているわけでない。 自分と同じだけの力を持ったライトがいなくなり、ひとりで遊ぶチェスが寂しいと知ったからだ。 彼を追い詰めたことは後悔してないし、それによって自分が死ぬのも嫌ではない。 けど、 「チェックメイト」 と高らかに呟いた好敵手がいなくなったことが少し寂しいのだと思う。
デスノートの存在はあたしは反対だ。 あたしは書かない。 世界にとって悪だと思うひともいるけど、卑劣だと思うひともいっぱいいる世の中だけど、ペンひとつで名前を書いて殺すという行為はその卑劣さひとたちと同等くらいに汚いことかなと思う。人を殺すなら、それだけの負い目と覚悟を殺すひとには持っているべきだから。 あとね。犯罪者は殺されて終わりってないと思う。だって、死をもって粛清なんてさ。死が罪と同等のものではないでしょ?それで償えるものじゃないんだもん。初めから。 偉そうなこと言ってごめんなさい。 でもそう思う。
だけど、この映画のピカレスクぶりと、Lとの戦いと、エンタティーメント溢れる映画の中で正義とはなにかを問いかけた、考えさせたこの映画があたしはおもしろいと思ったです。 原作の終わり方よりもあたしは好きかも、くらいおもしろかったです。
好きなシーンいろいろ〜〜☆ *ういろうを食べるLの目が可愛い。ひょっとこの面もかわいい。でも某アメを裸でジーンズのポケットに持っているのはどうなの? そしてあたしも板チョコ食べながら死にたいとしみじみ願った。←るなふはチョコ好きです。 *原作とおりのゴシックな部屋に住むミサミサが可愛い。 *両親をキラが殺してくれたことを知った時の邪悪で無垢な笑みがきれいです、ミサミサ。 *片瀬さんの女神のような美脚がまぶしい!目がくらむっ!藤堂修さんの愛人さんも、恩田さんの愛人さんもこれくらいの美貌をみせつけてくれるとうれしかっ……。(自粛) *ライトの「いい月」「悪い月」の一瞬での変化がすざましい。藤原さん、すごい役者だ。 *加賀さんがLや月くらいに主役だった。Lが生きているのをしらなかった終盤、月は加賀さんと戦うのかと思った。(笑)
|