林心平の自宅出産日記

2004年12月31日(金) テレビの置き場所

 夕食後、妻が疲れて横になっていました。そのとき、ふすまをへだてた隣の部屋では子どもたちがビデオを観ていました。
「テレビの音がうるさくて休めない」と妻が言ったので、ぼくは音量を小さくしました。
 しばらくして妻は、「テレビをむこうの部屋に移動させよう」と言い出しました。それから、大晦日の夜中の模様替えが始まりました。
 荷物置き場のようになっていた部屋を片付けます。物置やクローゼットに、これから捨てる予定だった古いコンピューターなどをしまい、さらに、使わなくなっていた二段ベッドも解体してベランダへ運びました。そして、テレビを台とともに置きましたが、小さい部屋だったので、どうしても近い距離から観ることになってしまいました。
 これではいけないと、子どもたちの寝室兼遊び場となっていたその隣の部屋を、テレビ部屋とすることにしました。そこで、子どもたちの絵本やおもちゃの入っている棚を、荷物置き場のようになっていた部屋に運びました。それから、荷物部屋のソファを新テレビ部屋へ。
 そうこうしているうちに、夜も更け、疲れてきて、ぼくは妻や子どもたちにやつあたりをし、いやいやながら作業を進めていました。
「嫌ならそう言ってほしいし、やるならきびきびやって、早く終わらせてほしい」
そう言われ、ぼくははっとしました。そのとおりだと思ったのです。結局ぼくは、テレビに子守をさせ、一緒に遊んであげようともしていませんでした。家事などで忙しいのであればしかたないと妻は思い、模様替えが始まったのでしたが、そういうことを考えず、いらいらしてだらだら作業をしていた自分のふるまいが恥ずかしくなりました。ごめんね。

 できるだけ、子どもたちと関わってあげること。それができないときは、妻の居心地がいいように工夫すること。それがぼくの、しなければならないことでした。

 なんとかテレビ部屋は完成しました。妻はだいぶ疲れてしまいました。でも、じゅうぶんな距離を隔ててテレビとソファを配置することができました。
 居間にはテレビがなくなったと思っていましたが、妻は「ダイニングとリビングが分離されただけだよ。今までテレビのあったところがダイニング専用になって、今テレビのあるところがリビングになったんだよ」と言いました。なるほど。
 さて、このテレビ部屋にはすごい効果があったのです。この続きは明日。


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