「逃げ去る女」の巻になるとアルベルチーヌの エロティックな過去があからさまになってくる。 愛とは不在を感じること。 これは、サガンの「悲しみよこんにちは」でも 知的な女性アンヌが直情的ですぐ忘れてしまうような 恋しか知らないセシルに語る言葉。
プルーストを読んで、触発された芸術家たちは たくさんいるんだろう。 そして、自分の作品に引用をいれたくなる欲望。 トリュフォーも、自分の好きな文学作品をオブジェとして映画に 折り込む。 実際に、芸術作品に触れたものしか分からない楽しみの一つだろう。
分かりやすいものに流れていく現代においては 少し難しいものに立ち止まりながら体験するの貴重な経験だと思う。
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