りえるの日記

2006年05月27日(土) 落日

ボードレールの講義。
情熱のある講義ではないが、フランス詩に触れる時間を
過ごせたのは良かった。
今日痛感したのは、詩はやはり原詩で韻を感じながら
鑑賞するのが一番いいということ。
帰って自分で朗読してみると、日本語で読むよりも
体全体に音と言葉が染み込んでいく。

「バルコニー」という詩でドビュッシーも歌曲を作っているらしい。
ボードレールは夕暮れ、落日を描いた詩が多い。
太陽は西に没し、みそぎをし、海の中で浄化され
清らかな姿で再生し、朝日となる。
太陽の死、浄化、再生の観念はギリシア神話にも書いてある。

落日を描いた作家達。
ドストエフスキー「罪と罰」老母を殺害したのは夕暮れの時間
ゼラニウムの横様にかっとさす西日。

「悪霊」スタブローギンの告白。ゼラニウムの鉢植えに赤い虫が止まり
夕陽が横様にさす。

フロベール「ポヴァーリ夫人」夕陽を描いた印象的場面がたくさんでる。

この落日に着眼して小説を読むのもおもしろい。



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