ボードレールの講義。 情熱のある講義ではないが、フランス詩に触れる時間を 過ごせたのは良かった。 今日痛感したのは、詩はやはり原詩で韻を感じながら 鑑賞するのが一番いいということ。 帰って自分で朗読してみると、日本語で読むよりも 体全体に音と言葉が染み込んでいく。
「バルコニー」という詩でドビュッシーも歌曲を作っているらしい。 ボードレールは夕暮れ、落日を描いた詩が多い。 太陽は西に没し、みそぎをし、海の中で浄化され 清らかな姿で再生し、朝日となる。 太陽の死、浄化、再生の観念はギリシア神話にも書いてある。
落日を描いた作家達。 ドストエフスキー「罪と罰」老母を殺害したのは夕暮れの時間 ゼラニウムの横様にかっとさす西日。
「悪霊」スタブローギンの告白。ゼラニウムの鉢植えに赤い虫が止まり 夕陽が横様にさす。
フロベール「ポヴァーリ夫人」夕陽を描いた印象的場面がたくさんでる。
この落日に着眼して小説を読むのもおもしろい。
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