そよ風


2004年12月16日(木) 第二の故郷

昨日は、十八年前まで住んでいた兵庫県川西市は多田神社周辺を散策。
この地で子供達を出産し、幼稚園時代を共に過ごした、かつての若ママ達三人が多田に集合、
私も、約二時間近くかけて、遠路遥々、懐かしい町にたどり着いた。
昔住んでいた家、子供達といっしょに通った幼稚園、子供図書館、多田小学校などを巡る。

「ねぇ、ねぇ、あの(シルバー編み機)の看板、昔のままよ!」
「昔、ここにあったパン屋さんは、もうないのねぇ」
「あっ、全日空の女子寮もなくなってる。」

ちょっと、あかぬけた美人が歩いていたら、
「あの人、きっと全日空のスチュワーデスよ」と、囁きあったものだけど。

のどかだった猪名川沿いの道には、店舗やマンションが隙間無く立ち並び、
以前と雰囲気がずいぶんと違っている。

でも、よく通った細い脇道は、昔のままだった。
国道に平行した、片側が小さな工場の川沿いの道、車が滅多に通らない。
この道は、ほんとうに十八年ぶりで歩く。でも、当時は三日に一度は歩いた道。

最初は、懐かしいねぇなどと喋りながら歩いていたが、
いつの間にか、まるで昨日までずっと、歩いていたかのような感覚になる。
いつもの、歩き慣れた、馴染んだ道を歩いている私達。

十八年という年月は、どこへ行ってしまったんだろう。
友達も同じことを言う。

でも、悲しいかな、十八年の時間を逆行できるのは気持ちだけ・・・

昔と変わらないのは、ぺちゃくちゃと賑やかに喋って歩く姿と、猪名川の流れ也。


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