Rocking, Reading, Screaming Bunny
Rocking, Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?


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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)

*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
 9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。


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2010年06月11日(金)  Do da, tura tura, oh yeah! yeah! yeah!

渋谷LUSH、神聖かまってちゃん。Sold Outになっていたが、JNがヤフオクで、2枚で2万近く突っ込んでチケットを取ってくれた。感謝・・・。

というわけで最前の子どまん前。ステージは膝の高さ、柵はウェストの高さ。手を伸ばせば、の子のマイクのスタンド部分が余裕で握れる。

かまってちゃん音源は40曲くらい持っているが、今日の一曲目の「ねこらじ」だけは初めて聴いた。しかしいい。せわしなくて険しくてオープニングにぴったり。
1曲目からの子が汗をかいている。そういえばなんか暑いなと思ったら、の子が喉に悪いから冷房を止めてくれてと言ったらしい。げっ。
客席ですら暑いから、ステージ上はかなり暑いようだ。

2曲目が「ロックンロールは鳴りやまないっ」だ。この曲は本当にライヴ向けだと思う。客の反応のしどころが満載なのだ。
ネット上に、「Do da, tura tura」という歌詞が「恥ずかしい」という批判があったが。日本ロック史上最高のスキャットだと思う。中途半端な日本人らしさと力の抜けっぷりがたまらない。
そう。神聖かまってちゃんというバンドの素晴らしさは、日本人がやる必然性のある音楽という点なのだ。日本のバンドは大抵、欧米人への憧れと、それに反発した日本人臭さが入り混じっているが。かまってちゃんにはそういった拘りが一切見えない。
の子の音楽は、日本人であるということも含め、もうまったく、素だ。ソングライティング能力の高い人間が、素で歌っている。迷いも衒いもない。

3曲目の「自分らしく」を歌うの子の表情が良い。うっかり見とれる。

「天使じゃ地上じゃちっそく死」のニューロティックなギターリフが最高。「死にたいなぁ、死にたいなぁ、死にたいなぁ」と繰り返す歌詞は、普通なら甘えっぷりにイラっとするところだが、曲と歌い方の明るさに、そう思わせないギリギリの上手い逃げがある。

「スピード」、「美ちなる方へ」、「笛吹き花ちゃん」・・・どの曲もいい。ひたすらいい。
「夕方のピアノ」が素晴らしい。実は今日はこれが一番聴きたかった。やっぱりこの曲はいい。もう、「佐藤」が死のうが生きようがどうでもいい。傷だらけの腕もどうでもいい。(ちなみに間近で見るの子の腕は左右とも赤い切り傷がびっしりだ)
"Let It Be"クラスでロック史に残したい名曲だと思う。

6/7に引き続き、オーディエンスが本当にいい。かなり熱く盛り上がっていながら、洋楽のライヴによくいるただ騒ぎたいだけの奴がいない。ひたすらステージに向けての愛を感じる。
しかし暑い。ちばぎんが「マジで冷房を入れて下さい。死んでしまいます!」と訴えるのだが、の子が承知しない。おかげでちばぎんは頭から水をかぶってベースがびしょ濡れ。
ラストが「ちりとり」。これまたラストにふさわしい。ここまであっという間だった。

アンコール。ここでようやく冷房が入ったらしい。だが、の子がもう相当に弱っている。体重40Kgだという彼が、暑さでふらついたりへたり込みそうになりながらも全力で歌うことが、結果的には胸に迫る演奏につながっている。
(ところでライヴ中ずっと、の子寄りの壁際にスタッフが一人立っていた。どうもの子の「世話係」のようで。後ろに倒れそうになってギターアンプにぶつかったの子を受け止めたり、の子がよろけてリズムマシンに手をついた為に変なリズムが鳴り出したのを慌てて止めたりしていた)

アンコール1曲目は「23歳の夏休み」。1番のサビの間中ずっと、真ん中に寄せた目でがーっと私を真っ直ぐ見すえて歌った。
2曲目は「芋虫さん」。最後は私の大好きな「ゆーれいみマン」。の子に向かって「そんざーい、そんざーい」とコーラスを送る私は、我ながら十代のファンみたいだ。の子がダイブしてきたのでせっかくだから触るがなんとなく気恥ずかしくもある。ギターを差し出されたのでこれは喜んで鳴らす。
ちなみにこの映像の最後の瞬間に、妙にはっきりと映っている手のひらが私w *3分12秒のところに全体が映っているのも発見。画像が粗くなけりゃねー。

帰りは久しぶりに新宿ロックバーCに寄る。実に7ヶ月ぶりなのだが、私が来るなりフーファイホールニルヴァーナR.E.M.と立て続けにかかった。店員に「マニュアルですから」と言われる。おお。
スラッシュみたいな客に「何が好き?」と聴かれたので「レッチリ」と答えたら、リクエストしにいった。曲は'Can't Stop'だ。・・・ここ楽しいな。

電車はまだあったけど、タクシーで送ってもらって1時帰宅。
今日、楽しかったなあ。人生最高のライヴだったわ。

Do da, tura tura, oh yeah! yeah! yeah!  *ロックンロールは鳴り止まないっ / 神聖かまってちゃん (2010) の歌詞。



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