Rocking,
Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?
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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)
*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
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2009年05月18日(月) |
I Saw The Light |
週末の鬱々とした気分を晴らすべく、また少しモノを減らしてみる。(私は片づけ魔の捨て魔なので、モノを処分すると快感) 元ダンナに、欲しいかどうかを確認したうえで、ミステリー本を118冊送る。既に去年までに相当減らした残りだから、珠玉のセレクションで、レア物も多い。ボアロー&ナルスジャック、カトリーヌ・アルレー、セバスチャン・ジャプリゾ、コーネル・ウールリッチ、ロバート・ブロック・・・ああ、いくらもう日本語は極力読まないことにしたからといって、私がこれらのコレクションを手放す日が来るとは。とうとう手をつけたフレドリック・ブラウン。 ルース・レンデルはたった一冊手元に残していた「ロウフィールド館の惨劇」だ。あの有名な、「ユーニス・パーチマンがカヴァデイル一家を殺したのは、読み書きができなかったからである」という衝撃的な一行から始まる作品。ミステリー=犯人当てクイズだと思っている輩に、カポーティの「冷血」よりも暗く胸に迫る犯罪小説があることをおしえたい。 それからフレッド・カサックの「殺人交叉点」―――そのどんでん返しに興奮して家中を走り回った読者がいると聞き、「はは。そんな馬鹿な」と読んで見たところ、あまりの驚きに椅子から立ち上がって2歩前に歩いてしまったほどの傑作だ。ミステリーを一般文学より下に見る奴らに、世の中にはクズのような純文学も山のようにある一方、こういう一生忘れ得ないインパクトを与えてくれるミステリーやSF作品があることを知らせてやりたい。
21時半から1時間、ネットで知り合った19さん(p)と荻窪グランブルーでリハ。この方とも初対面だし、このスタジオも初めて。臨海公園にお住まいなのに、こちらまで来てくださった。 20時半にスタジオで会ったのだが。その時、某3ピースバンドに遭遇。 まあ今更名前を隠すのも無意味極まりないではあるが。元彼(g)、元彼(b)、友だちの元彼(drs)の3人だ。この3人が組んでいると先日元彼(b)夫人に聞いてびっくりしたわあ。 日記を読んでてくれてる方にはおわかりだろうが、元彼(b)は、3週間前にリンキーで見かけた彼である。今回は普通に声をかけたので、胸のつかえがおりた。元彼(b)は何故か記憶にあるより痩せていて、元彼夫人いわく、一ヶ月くらいゴハンを作ってやってないせいだろうとのこと。うーん。友だちの元彼(drs)も痩せてたけど。こっちもなんか苦労したんかな。 ま、誰とは言わないけど。(バレバレだけど) ごく些細なヒントをあげると、「友だち」ってのは、食いすぎで自己破産したサックス吹きの女です。・・・ってそんな奴が日本に二人といるかな。うーん。
リハ前に待っている時に、某日本のカリスマロックアーティスト(vo)からメールが。この方にはずっとご無沙汰していたのだが、清志郎が死んだ後にネットで検索したら、この方の追悼コメントが真っ先に出てきたので、涙ぐんで思わずメールしてしまったのだ。つまり、私は聴くものの9割以上が洋楽だから、日本のロックバンドで聴くのは三つだけ―――じゃがたら、RCサクセション、そしてこの方のバンドだけだって。だから日本のロックはもうあなたを失ったら終わりだと書いた。そのお返事が来たのだ。 考えてみたら、この方とは個人的におつきあいさせていただいたりもしたのだから、もうホント長生きしていただかないと。清志郎のせいで、色々想像してぞっとするよ。勘弁してくれホント。
で、リハ。たった一時間であるが。それにしても瞬く間に過ぎ去った。今日やったのは、ローラ・ニーロ2曲、ケイト・ブッシュ1曲、パティ・スミス1曲。 結局ピアノと合せるのはこれでようやく二度目だ。初回は昨年某プロと合せたのだが、色々あってこちらからお断りしてしまった。しかしあの時は裏声を試してみていたのが。今回は高音の一部をひっくり返すくらいで、あとは全て地声だ。 今回は19さんに10日で4曲仕込んでもらったので、まだどれもきちんとかたちになってはいないが。とにかく気持ちいい。生ピアノだけで歌うのって、やはり相当に気持ちいい。10代の頃、自宅のピアノを弾きながら歌っていた時の快感がよみがえる。
ひとに褒められれば勿論嬉しいが。でも私は要は、自分が納得する声を出したいだけなんだ。実はお客の拍手や歓声なんてどうでもいい。それより、たった一人で歌っている時に、迷いがない声を出せるようになりたい。 実は19さん、普段はジャズっぽい女性シンガーとやることが多いらしく、以前のライヴ映像など送っていただいたのだが。私ときたらそれを見て、「ああいう日本の上手な女性ジャズシンガー風の歌い方って嫌いなんです」と言い放っちゃったのだ。19さんの周りのシンガー達はプロデビューしている方も多いらしいというのに。 でも、そんなの知らんもん。私、ロックしか歌えないし。歌いたくないし。
「自分の声」を出すことに関して、今日のリハでほんのちょっと光明が見えたかもしれない。だといいけど。
I Saw The Light (光明が見えた) *Todd Rundgren の曲。(1972)
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