Rocking, Reading, Screaming Bunny
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Far more shocking than anything I ever knew. How about you?


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*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)

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2008年03月24日(月)  The Return of the Black Widowers

二日前にアーサー・C・クラークの訃報に接した。これで、SFのビッグスリーが全員逝ってしまった。ひとつの時代が終わった気がする。

あとは、ファンタジイ方面で、ブラッドベリという大物がいる。現在87歳で、今でも作品を発表し続けている。
SF以外なら、サリンジャーが89歳だ。だが彼はもう半世紀近く書いていない。
ブラッドベリは、1988年頃から作風が変わった気がして、それ以降のものを殆ど読んでいなかったが。やはり今のうちに残りも読んでおこう。生きて執筆しているうちに読むのが、礼儀だという気がしないでもないから。

今はアシモフの'The Return of the Black Widowers'を読んでいる。彼の死後11年を経た2003年に出た、「黒後家蜘蛛の会」シリーズの第6巻にあたり、最後の6作と第5巻までのベスト11作から成る。これの日本語訳は未だに出る気配がないので、今回原書を購入した。
まずはベスト作から読んでみたが、最初の一作が、シリーズ一作目である'The Acquisitive Chuckle'(邦題=「会心の笑い」)だった。あの忘れえぬ台詞――"If any man in all the world knows that chuckle and can recognize it, even behind a closed door, that man is myself. I cannot be mistaken."(世界中で、例え閉じたドアの向こう側からでも、あの笑いの意味を聞き取れる人間がいるとしたら、それは私自身だ。間違えようがない)を読んでぞくぞくする。いやあ、もうこの作品、日本語で何度読んだかわからないというのに。(ちなみに私が同じ本を再読することはまずない。サリンジャー、アシモフ、フレドリック・ブラウンくらいだ)
ラストのヘンリーの決め台詞は――もうすっかり暗記しているにも関わらず、やはりまたじーーーーんとなる。
「黒後家蜘蛛の会」――知識と教養の饗宴でありながら、予定調和的な規律のある娯楽作品――を読むのは、この世に生きていて最高の愉悦だと思う。ねえ、元ダンナ?

The Return of the Black Widowers (「黒後家蜘蛛の会」再び)  *アイザック・アシモフの著書。(2003)



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