Rocking,
Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?
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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)
*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
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2006年10月08日(日) |
What position should I wear? |
まるちゃんとNariさんと表参道で15時に待合せ。の、筈が。 家を出たのが16時近く。遅刻魔脱却の道は険しい。
本日はマイナス5のライヴ。え、知らないって? でしょうね、私もよく知らないものw(まるちゃんに音源2枚もらったけどね) 何だっていいわ。要はそのバンドのギターがR.E.M.のピーター・バックなんだ。 今や私の美学の代名詞であるR.E.M.を初めて聴いたのは12年前。アルバム'Monster'の1曲目'What's the Frequency, Kenneth?'の出だしのギター一発でくらくらとなった。あのギターを弾いたひと。 そのひとに、「私だってこれより大きなところでやったことあるわ」っていうくらい小さなライヴハウスで会えるのだ。
今日は来日公演の三日目にして最終日。聞けば今日だけフロアの真ん中がスタンディングになったそうで、私としては大喜び。ピーターの立ち位置が左と聞いていたので、左最前に立つ。 で、マイナス5登場。(元モット・ザ・フープルのキーボードであるモーガン・フィッシャーが最初に出てきたのでぴっくり) CDよりライヴの方がぐっと良くなるバンドだろうなと思っていたが、予想通り。(このハコの小ささもあるが) 殆どの曲がCDで聞き覚えがある。ギターボーカルのMCもわかりやすい英語で楽しい。ジェリー・ガルシアのような長髪ヒゲ面サングラスのギター・ボーカルは、見た目に似合わぬ可愛い声を出す。もう一人のギターも結構私好みの音を・・・って。ギターが2本? ・・・そう、目の前で見るピーター・バック、二歩で手が届く距離にいるピーター・バックが、ベースを弾いてる。 ・・・・・・・・・・しかも。特に上手くもなんともない。 どう受け止めればいいのか、よくわからんな・・・・・・・・・。 けれど本当にバンド自体が良かったので、かなりきちっと楽しめた。それと、「R.E.M.のピーター・バックだ・・・」と思うとそれだけでもう涙ぐみそうなので、あまり考えないようにしていたよ。
休憩を挟んで、次はロビン・ヒッチコック登場。知らないって? うん、私も全く知らなかった。しかしこれが結構な逸物で。 恐ろしく低い声で喋ったと思うと、拍子抜けするくらい高くて甘い声で歌いだしたので呆気に取られた。何だ? このフレキシブル過ぎるしなり具合は。歌声はルー・リードの低音とジョン・レノンの高音、しかし全体的には、この目つきといいこの変な腰の動きといい、デヴィッド・バーンだ・・・! そう思っていたら、トーキング・ヘッズに捧げる曲だのジョン・レノンに捧げる曲だのをやったので笑った。やっぱり好きなんだな。アンコールではルー・リードの'I'm Waiting For My Man'もやった。彼がやると、どのアーティストも声から何から生き写しだ。 彼のバックもマイナス5が担当し、この時はピーターもギターを弾いた。しかしこれがまた、何とも「肩の力の抜けた」演奏で。ようやく気合が入ってきたのがラスト曲の中盤だし。
しかしこの時の演奏、マイナス5をロビン・ヒッチコックが見事に引っ張っていた。いきなり来たリクエストの曲をその場でコード確認してやったりもするのだが、それでも全ての進行がおそろしいくらいぴたっと決まる。アイコンタクトだけで、全員がキメは絶対にはずさない。いやもう、プロとはこういうものですかと心底感心してしまった。音の厚さもクオリティも、小さいハコだけに、アマチュアの演奏との差が歴然とわかる。 正直この日の圧巻は、ロビン・ヒッチコックで決まりだったな。この日に限って言えば、ピーター・バックの30倍の存在感があった。たいしたもんだ。
ライヴ終了後に物販の前にいたら、ピーターが普通にふらっと現れたので、つい知り合いにでも会ったような気になって、反射的に笑顔で「ハイ!」と言ってしまった。そしたらピーターも普通に「やあ、元気?」だって。 ・・・・・・・R.E.M.のピーター・バックなのに。ピーター・バックなのに。メッチャ普通w
モノに興味のない私は、サインなんかいらないやと思っていたが。物販に、ピーターがかなりかっこよく写っている紙ジャケのCDが売っていたので、一枚買って、ピーターとスコット(vo,g)にサインしてもらった。スコットは、写真のピーターの腕に「今すぐヤクきめろー!」と落書きしていた。 Nariさんに携帯で写真も撮ってもらった。
何だか期待した部分と違うところでしっかり満足させられたライヴだったな。とにかくすごくいいもの見たわ。うんうん。
What position should I wear? (どう受け止めればいいんだろう) *Crush With Eyeliner / R.E.M. (1994) の歌詞。(アルバムは'Monster')
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