Rocking,
Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?
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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)
*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
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2004年10月31日(日) |
Oh, this rain it will continue. |
昨日ロンドンのカーボー(g)から電話があった。私の愛するロンドンにいながら、日本を恋しがって帰りたがっている。ライヴハウスにも行ったけど、下北沢のほうがいいってw ロンドンのアマチュアは子供っぽいのが多いでしょう?と言ったら、その通りだと言う。 冬のロンドンは最悪だ。日照時間は夏の半分になり、15時にはもう暗くなる。寒いし雨は多いし。――それでも私はうっとりするほど好きなんだけどね。 drizzleという単語は「霧雨」というほどの意味だが、凍えそうな音の響きがロンドンの雨にぴったりだ。本来は「血の雨が降る」という意味の単語らしい。
久しぶりのお休みだ。先週のお休みはNakeesに捧げたので、今週はどこにも行かずに家にこもる。
スザンヌ・ヴェガは1枚きりしか聴いたことがない。昔2ndアルバムを買ったのだが、いつの間にか手放してしまった。それが店にあったので、最近時々一人で聴いている。
1曲目に"Tom's Diner"というアカペラの曲が入っている。一本調子で淡々と歌っている。 I am sitting in the morning At the diner on the corner 朝。降りやまぬ雨。角のダイナー。一人でコーヒーを飲む。常連客が入ってきて店員と談笑している。新聞には知らない俳優の死亡記事が載っている。ふと顔を上げると、外からこちらを見ている女性がいる。 There's a woman on the outside Looking inside Does she see me? No she does not really see me Cause she sees her own reflection 彼女は私を見てるんじゃない。ガラスに映った自分(her own reflection)を見てるんだ。その先に他人がいるのにも気づかず、自分だけを見ている。自分だけを。 Cause she sees her own reflection の1行を聴いた瞬間にぐっと泣いた。 ―――数日前の話だ。
子供の頃から一人でいるのは好き。一人の時間は大切だ。 この2年半一人で暮らしてきて、寂しいと思ったことはなかった。恋人がいなければ欲しいし、いれば会いたいが、それはまた違う。 なのに今、ふとPCの画面から目をそらし、部屋を見回して思う。あれ? 私は独りきりだ。どうして私は独りなんだろう。 今年の記憶だけ振り返っても、私と結婚したいと言った男は何人かいたし、一緒に暮らそうと言った男、つきあいたいと言った男、このまま一生一緒にいたいと言った男、生活の面倒を見たいと言った男、妻に内緒でかこいたいと言った男までw それを全て無視し断り駄目にしておいて、今頃「寂しい」? ――――馬鹿じゃないの。 そのくせ Cause she sees her own reflection と聞いて泣いている。ひとが、ひとを見ないのは悲しい。私はいつも、誰かをひっつかんで力いっぱい愛してやりたいと思っている。なのになんで今、独りでいるんだろう。
スザンヌ・ヴェガのそのアルバムのタイトルは Solitude Standing (孤りぼっち)という。 お客のいない一人きりの時だけ聴いている。
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