Rocking,
Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?
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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)
*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
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2004年09月13日(月) |
Let's hope that we continue to live. |
携帯メールの着信音で目が覚めた。何件か来ているメールの殆どがBLACK AND BLUEのマスターのこと。 ・・・ああ。夕べの記憶が甦るよりも早く、この件を突きつけられるのか。 いきなりこの件で一日を始めるのか。 きついなあw
のろのろとシャワーを浴びて着替える。服もバッグも靴も全て黒にする。こんなのは自己満足よと思いながら、アクセサリーまで黒を選ぶ。 香水も今日は変えた。ぼうっとしていたのでアンティークの香水壜を取り落とし、ニナ・リッチをひと壜床にぶちまける。
出勤。少し遅刻。 常連さんから携帯にメール。これからBLACK AND BLUEの前まで行くんだと言う。 どうやら今夜は、それぞれ店の前まで行った常連さんたちが、近くの居酒屋に集まって飲んだようだ。ロック・バーに行く気分にはなれなかったんだろう。 私も行きたかったなと思うが、すぐに、いや行かなくてよかったと考える。常連さんたちとどっぷり思い出に浸るなんてとても耐えられない。
23時半近くなってTACさんが店に来た。0時過ぎには猫ちゃんも来た。 猫ちゃんがいつになく饒舌で、何だか気が紛れた。二人が好きそうな曲を色々かけた。
レッチリの Dosed もかける。私なりの追悼。 All I ever wanted was your life. (生きていてくれさえすればよかったのに)
2時に、「ラスト・ソングです」 とS&GのScarborough Fair 。 猫ちゃんは隠れ家へと去り、私とTACさんは近所の居酒屋へ飲みに行く。さっきまでは一応仕事中だったのでこらえられたが、またも泣いてしまう。 二人とも、ただ悲しいというよりも、納得できないという思いが強い。マスターに文句を言いたい。でもそれすら出来ない。泣きたくなんかないんだよ、畜生!と思う。 ふと、「BLACK AND BLUEを返してよ」 という言葉が出た。あの店は私の人生の一部でもあったのに。ああいう場所を、居心地の良い場所をつくっておいて、どっぷり気持良く浸らせておいて、いきなり取り上げるなんて。ひど過ぎる。 私はあの空間を、行くたびに100%享受していた。そして結局それはマスターがつくった空間で、彼の人柄の反映だった。素っ気なく冷たいはずの黒と蒼の色彩が、やわらかく優しくぼやけていた。
6時半にTACさんと別れて帰宅途中、歩道橋を渡った。途端にいつもの不安感が襲って来る。 私には、不安神経症のひとつなんだろうが、少し変わった高所恐怖がある。飛び降りたくなるのだ。特に歩道橋はそれが強く、たまに中央付近で立ち止まり下を見てしまったりすると、車の流れに吸い込まれそうになる。 その衝動をぐっと抑えつける。 私は死なない。 今が一番、先の見えない時だけど。 誰か、助けて。私は生きていくから。
Let's hope that we continue to live. (生き続けられることを願おう) *ポール・サイモンがライヴ中に客に「何か言ってくれ!」と言われた時の言葉。
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