Rocking, Reading, Screaming Bunny
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Far more shocking than anything I ever knew. How about you?


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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)

*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
 9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。


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2003年06月05日(木)  いっしょに暮らそう 僕とふたりで

最近ますます活発なうちのbbs。バンドマンというキーワードもまた盛り上がってる。

しかし、「バンドマン」の定義って何だ?
うちのbbsもそうだが、ただバンドをしているというだけの意味で使われることが多いこの単語。
私がこの言葉で本来イメージするのは、ブルース、次いでジャズのミュージシャン。年齢的には40代で、煙草で喉がやられてて、小さいライブハウスの専属で演奏してる。家に帰ればちょっと崩れた感じの女がマニキュアを塗りなおしている。

そしてもうひとつ、「バンドマン」といえば。
「ラプソディー」。

スーツケースひとつで 僕の部屋に転がり込んで来てもいいんだぜ
ギターケースひとつの僕のとこで 明日から始めるのさ


RCサクセションのこの曲を初めて聴いたのは、16歳の時。彼氏(drs)の家で聴いた。当時の私はこの歌詞に心底うっとりしていた。
今にして思えば、「ギターケースひとつの男と暮らす」という、理想というより未来の絵とでもいうべきものが、きちっとここで出来ていた気がする。・・・本や音楽の影響って恐ろしい・・・。
それから2年後、予定通り私は、スーツケースならぬバッグひとつで家を出て、男と暮らし始める。相手の荷物はリュックとギターケース。ただしボーカリストだったけど。

その1年後には、まさにギターケースひとつの男がうちに転がり込んで来る。
胸が痛くなるほど好きな相手だったが、痛いままである日追い出した。確実に追い出す為に途中まで一緒に電車に乗った。駅に一人で置き捨てられた彼は、大きいギターケースのぶんだけ間抜けに見えて、妙に悲しかった。

その数ヵ月後に、ベースギターケースひとつ(+少々の荷物)の男がうちに転がり込む。そのまま彼と9年暮らし、結婚した。

バンドマン 歌ってよ バンドマン 今夜もまた
二人のための ラプソディー


たかが1曲に、人生のパターンを決められてたのか・・・。
しかし三つ子の魂百まで。刷り込みの恐ろしさ。16歳でこの曲にヤラレた私は、経験を積んで学んだ筈の今も、やっぱりこの状況には弱い。
ギターケースを持った男が玄関口に現れたら、追い返すのは難しそうだ。・・・失踪中のダンナがベースしょって帰って来ないことを祈ろう。

いっしょに暮らそう 僕とふたりで  *Oh! Baby / RCサクセション (1983) の歌詞。



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