ユミコのメモ箱
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2007年08月28日(火) 向日葵




通りに面した小さな空間に、大輪の向日葵が満開中。
(この写真は、お教室のこどもたちが向日葵の前に立って、記念撮影したもの。小学2〜3年生の背丈をはるかに超える(もちろん、私の背も超えている!)成長ぶりに、種を蒔いた私が誰よりびっくり!)

このように開花してしまうとじっと咲き続けるのだけれど、つぼみの間にはおもしろい光景をみることができた。

朝、この咲いている花とおなじように、東南を向いているつぼみたちが、夕方は西日に向かって首をまわしているのだ。そして翌朝にはまたいつのまにか東を向いて、つぼみをほんのひとまわり大きく膨らませている。話には聞いていたけれど、本当にこんなにくっきりはっきりとおひさまに向かってまわっているとは、なかなか感動モノだった。


ところでひと月ほど前に描きたいと思ってあたためて(しまって)いる絵がある。
とある図鑑に載っていたギリシャ神話を読んで、割と普通にそのまま描きたいと思った。

『水の精クリチェが、太陽の神アポロンにかなわぬ恋をした。土の上に立ってアポロン(太陽)を見つめていたら、ついに9日目にヒマワリになってしまった。こうしてヒマワリは、いまでもアポロンを見つめ続けている』(草土出版『花屋さんの花図鑑/育てる花』より抜粋)。

この文章の直前に、「太陽の動きにつれて花が回ると信じられていたのでヒマワリの名がついたのは有名な話」と但し書きされていて、確かに太陽(つまり空)に向かってグンとのびるという印象の強かったひまわりだった(これが『ひまわりあとりえ』の由来のひとつでもある)が、本当に回っているのを目の当たりにして、この夏には描けなかったけれど、ぜひ近いうちに描きたいと、思いは募る。


佐藤由美子 |HomePage