ユミコのメモ箱
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2005年07月10日(日) 八年浮きました


37cm×50cm リトグラフ


↑このあたりから、おもしろいように変化していきます。


リト刷り、予定の版は本日ですべて終了。
あとは、いままで刷った絵を繋げて、追加の版を作って上から刷り込む予定。
いよいよ絵巻ってカンジになるだろう。ここからが楽しくなってくる、と同時に未だ先が見えない部分。


今日刷った最後の版。
加筆・修正をして2度目の版にしても、汚れがひどくてはじめはMAX液とH液を駆使してえらく困難な刷りであった。最近はMAX液の使い過ぎで、右手が青く染まってしまっているほどに。

これは私の腕が悪いのではなく、版が古いせいなのだ。

大学を出て八年が経つが、私はアルミ、ジンク、いずれの版も、買ったことが無い。
大学を出る前の夏に、ある方から幸運にもプレス機を譲り受け、ついでにもういらないからと版もごっそり頂いたのだ。その版はちょっと古いもので、ダメージが多く使い物にならない版もかなりあったが、毎回再版作業をその都度施して(新品の版なら必要無い作業)今まで使ってきた。面倒だけれども、版代が浮くことを思えばたいした苦労でもない。
ただ、ジンク版の損傷は思いのほか大きく、刷りに影響がでてしまったというわけだ。

でもこれがまた、いい体験になった。

刷り師のセンセイはよく、10枚ほど刷ると版が安定して刷りやすくなる、とおっしゃっていた。
でも私、普段10枚以上刷ることはほとんどない。
かといって、試し刷りを10枚もしてみる根気の良さもない。1〜2回の試刷の後、なんとかごまかしごまかし本番を刷りはじめる。

今日、はじめはあんなに汚れがついて、こりゃもうお手上げ、20枚近く刷るのは難しいな、そのまえに真黒になっちゃうよ、、、と半分諦めかけていたけれど、「そこをなんとか〜〜たのむ〜〜〜」と思いを込めてあの手この手を施していくと、あれまあ、15枚あたりから、版に汚れがつかなくなってきている。あれえ、びっくり。


そんなこんなで八年間、古い版のおかげで、版代が浮くばかりでなく刷りの腕まで上げたわけだ。感謝感謝。


その版が、とうとう底をつくのだ。
個展が終わって、次の大々的な制作に合わせて、いよいよ版を購入しなければならないだろう。ああ、版代稼がなくっちゃ。


佐藤由美子 |HomePage