声が聴きたい。 何も望まないって言ったのに。 彼が自分から離れていくのが怖いから、 如何しようもなく不安だから。 でも、メルを送っちゃった。 送ったメルは…。 そう書いて送ったメル。 でも、ね。 11月の中旬くらいかな。 限界で、限界で、如何しようもなく声が聴きたくて。 声が聴きたい、ってメルを送った。 そんな時、連絡が来なかったのを思い出した。 後で理由を聞いたら『忙しかったから』らしいけど。 …其れもね、言ってくれなきゃわからないよ。 忙しいなら忙しいって言って欲しい、って思うのは 私の我が侭なのかな。 あの時の感覚、もう思い出したくない。 必要の無い人間だ、って思い知らされるから。 お前なんて必要ない、って言われてるみたいに感じてしまうから。
だから、ワン切りもないのに電話しちゃった。 ……5回コールしても出ないから、切ろうと思ったら出てくれて。 思わず、泣きそうな自分が情けなく思った。 20分弱お話。 もっと話したかったけど、風邪引いたみたいだから。 思わず言っちゃったよ。 親友の彼女は心配するんだから無理しないで、って。 バカみたい。何を言ってるんだろう。 私だって心配してるのに。 彼女の話題でというか、風邪の話で言い合いになりそうになった。 そう言われたから。 …寂しくなるじゃん、そんな事を言われたら。 言い合いになる前に、私が謝って其れ以上其の話はしなかったけど。 口で勝てないの分かってるし、折角話が出来るのに 言い合いなんてしたくないから。
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