声が聴きたい。逢う事も、触れる事も出来ないならせめて、声を聴かせて欲しい。メッセンジャーで文字の会話をしても其れは其れで嬉しいけど足りない。何も望まないって思ったはずなのに、貪欲な心は、足りない、足りない、足りない。そう、確かに想ってて。時々想う。彼の記憶も、親友の彼女の記憶も全部全部丸ごと消えてしまえば良いのに。そうすれば、楽しかった想い出は消えてしまうけれどこの切なさと、苦しさと、悲しみから逃げられるから。