LOTUS BLOOM 通信(英語・翻訳学習編)<2007年4月6日〜>(英語・翻訳学習編)<2007年4月6日〜>
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2004年08月17日(火) |
金メダリストとの握手 |
4年前、シドニーオリンピックの数ヶ月前のこと。実家から東京へ戻るため、富山空港にいた。手荷物検査を受けるための列の、すぐ前に並んでいる男性の顔に見覚えがあってドキッとした。 (誰だっけ、誰だっけ……そうだ、塚原直也選手じゃない?)
待合室に入ると、彼はベンチに座ってマンガ雑誌をパラパラめくっていた。近くにはやはりテレビで見たことのあるお父さんとお母さんの姿もある。絶対に間違いない。周りの人は誰も気づいていない様子。思いがけない遭遇に、ミーハーの血が騒いだ。1人だし、あまり人の視線を集めるようなことはしたくない。かといって、この機会を逃がしたくはない。そおっと近づいて、思い切って話かけてみた。
「あのぉ、すみません。塚原直也さんですよね。」 「あ、はい。」 「握手していただけませんか?」 「あ、はい。」 少しとまどい、照れたような表情を見せながらも、右手を出してくれた。その手を私は両手で握りながら 「応援しています。」と声をかけたら 「あ、ありがとうございます。」 と返事を返してくれた。 手の感触はよく覚えていないけど、性格の良い好青年だなあ、という印象が強く残っている。
アテネオリンピックの男子体操団体、どうしても気になって一晩中ハラハラドキドキしながら、最後までテレビにかじりついて見てた。優勝決定のシーンは何度見ても、思い出しても涙が出てくる。
表彰台での塚原選手、最高の笑顔でした。3回目の挑戦での悲願達成、おめでとうございます。点数的に個人種目への進出はかなわなかったけど、他の選手から暑い信頼を得たチームの精神的な柱として、立派に役割を果たされていたと感じました。お疲れ様でした。
塚原選手との握手、ますます忘れられない、一生の思い出。
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