Doritoの日記
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冷たい夜の空気に
雪が降ってはくれないかと望む
白くて柔らかい何億という結晶が
コンクリートの街を埋め尽くし
月の明かりが白さを増すごとに
空の黒さは深くなって
全てを包含しながらながら
新しい世界を作り出す
星空には緑の魚が何匹か泳いでいて
しばらくすると地平線に沈んでいく
吐く息は白く
茶色の手袋が嬉しそうに笑う
空気の粒子は深々と降る雪と共鳴して
リンリンとメロディーを奏で
人々は嬉しそうに家路を急ぐ
でも、雪は降ってはくれなかった。
どうか夢の中では雪が降ってくれますように。
Dorito
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