Doritoの日記
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何もかもが柔らかい
硬いものなどひとつも無い
確かなものはひとつも無い
あるものの全て溶け出して
自分も一緒に融けてゆく
意識も一緒に融けてゆく
ここは柔らかい街だ
交差点はまるでマシュマロで
ビルディングはまるで酢昆布だ
明日はきっとまた形がかわる
柔らかい街の住人は
コンクリートの町にあこがれる
冷たくて硬い質感を
求めては今日も融けてゆく
緑とピンクがオレンジの塊を作り
赤と黄色が黒い影を作った
止まる事はない
常に新しい色と新しい形
それが全てだ
柔らかい街には時間がない
いつ見ても意味を成さないからだ
連続性がないからだ
柔らかい質感だけが住人の慰めになっている
柔らかい街 非現実
現実
流れる
融ける
今日も一人柔らかい町の住人が増えた。
Dorito
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