2004年11月11日(木) |
昔話・・・・・・・・その4 |
その日、家に帰ってすぐ、私は、リビングで、 テレビをみながら、彼との結婚について、ずっと考えていました
そんな私を不信に思った母が、 なにか、横に座り、じっと私が、話し出すのを待っているかのような様子で 世間話をはじめました・・・・
「このまま結婚していいのかなぁとか、思ってしまう・・・」 私は、少しづつ話をはじめました。 母は、黙って聞いていましたが、 その後、わたしにとって、意外な言葉を口にしました・・。
「本当なら、結婚が決まって、準備している時は、 女の子が、一番楽しい時期じゃないといけないんだけど、 今のりかちゃんは、そんな感じじゃないね。。 お母さんも、りかちゃんが、思う通りにしたらいいなと思ってる。」
その後、色々話し合った結果、母の口から、父には、話すということで、 破談への第一歩をふみだしました。
父は、「一時的な感情かもしれないし、一度、みんなで一緒に ご飯でも食べて、話し合ってから破談にするかどうか判断してみても いいんじゃないか?」 そう言いました・・・。
それから、数日後、父の言うとおり、彼を家に呼んで、 ご飯を食べながら話し合いをしました・・・
ここには、書ききれないくらい色々な話をしましたが、 結局、私の心は、変わらず。。。。
その時、父が、彼に言った一つの言葉は、今でも忘れられないです。
「りかは、育て方が悪かったのか、わがままに育ってまったようで、 家族で、喧嘩するときは、何でも自分の意見を 怒りながら、言う。。けどね、私は、それでいいと思っているんだ。 家族だから・・・そのときは、腹が立っても、 家族で、お互い言いたいこと考えてる事を 言い合えた後は、またスッキリして、 普段の笑いあったりする家族に戻れる。
親のたった一つの願いは、この子が結婚することではなく、 結婚する相手が、この子をずっと幸せにしてくれるのかということなんだ。 しっかり、この子を引っ張っていってもらえる人かどうかが重要なんだ。」
他にも、色々話していたけれど、 この言葉が今でも、くっきりと残っている。。
ただ、自分の娘に甘い、バカオヤジかもしれないけれど、 普段、ただの気の強いわがままな娘だと思っているだけなのだろうと 思っていた私にとっては、こんなふうに思ってくれていたのか・・と じ〜〜んとした。
私が、この彼と結婚する事をやめようと思った理由は、 他にも、色々あって、ひとつひとつとってみると、 他人から見れば、もしかするとほんとにつまらない出来事かもしれない・・・ 色々なことが、ここに書ききれないくらい いくつもいくつも積み重なって、 この人と、本当に、一生一緒に生活していけるのだろうか・・・ そんなふうに、思った。。。
自分に、その彼を想う気持、大切にしたいと想う気持があれば、 少しの欠点も、見えてなかったか、気にとめることもなかっただろう。
結局、私は、自分の逃げ道のために、このタイミングで結婚をきめてしまったのだから、 大きく見ると、一番悪いのは、私だったと思う。
その日、ながいながい会食が終わって、彼が、玄関へ向かった。。。 もう、彼に、とてつもなく嫌気を感じていた私は、 じっとリビングにいた・・・。 母に、「見送りくらい行きなさい」と促されて、しぶしぶ玄関へ向かった。
彼が、手招きで、私を呼んだ。。。
親が、部屋に戻った後、彼が、はじめて私に自分の意思を告げた・・・ 涙ながらに・・・・・
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