人間世界にて悪事をなし、 死んで地獄に落ちた罪人と閻魔王(地獄にいる閻魔様)との会話・・。
「おまえは人間の世界に居た時、三人の天使に会わなかったか?」 「大王よ、私はその様な方には会いません。」
「それでは、おまえは 年老いて腰を曲げ、杖にすがって、よぼよぼしている人を見なかったか?」 「大王よ、そういう老人ならば、いくらでも見ました。」
『おまえはその天使に会いながら、 自分も老いゆく者であり、急いて善をなさなければならないとは思わず、 今日の報いを受けるようになった。』
「おまえは病にかかり、 一人で寝起きもできず、見るも哀れに、やつれ果てた人を見なかったか?」 「大王よ、そういう病人ならばいくらでも見ました。」
『おまえは病人という天使に会いながら、 自分も病まなければならない者である事を思わず、 あまりにもおろそかであったから、この地獄へくることになったのだ。』
「次に、おまえは、お前の周囲で死んだ人を見なかったか?」 「大王よ、死人ならば、私はいくらでも見てまいりました。」
『おまえは死を警め告げる天使に会いながら、 死を思わず、善なすことを怠って、この報いを受けることになった。 おまえ自身がしたことは、おまえ自身がその報いを受けなければならない。』
上は、仏教聖典(第三節、現実の生活)からの引用です。
先日、新潟地震が起り、 現在もまだ余震が続いており、二次災害の危険性も危惧されています。 台風21,22,23号と度重なる自然災害、 現在も孤立している被災地の方々、復旧の見通しも無いままの寒さ・・。
先程のニュースで、 行方不明だった親子が救出される映像が流れていました。 まだ幼い2歳の男の子は、 一体、どんな思いで、この数日間を過ごしたのでしょう・・
毎日続く体感する余震は、計450回以上になったとの事、 被災地の人々は、 終わらない地鳴りの中、どんな思いで過ごしているのでしょう・・
倒壊した家屋、被害を受けた家屋の総数はまだ報告されていません。 極寒の新潟、豪雪地帯と言われている中越地方、 この寒さの中、 体を温める事もできず、どんな思いを抱いているのでしょう・・
テレビでの報道は、人ごとでは有りません。 今、安全だと思っている貴方の町も、明日には地震があるやもしれません。
「昨日は人の身、今日は我が身」 昨日、 他人に降りかかった災難が、今日は自分のものになるかもしれない・・ 人の運命は、いつ、どのように変わるかもしれない・・という意味です。 人の不幸を己の戒めとせよ・・という先人からの教えです。
貴方も、この私も、明日の命の保障など、この世のどこにも無いのです。 「死生命あり・・」
人の命・・人の生き死には、 天命で決まっており、人の力では、どうする事もできない・・という教えです。
日記の冒頭でお話した、 罪人と閻魔王との会話・・何人もの天使がいらっしゃる・・・ 己の苦しみを持って、生の意味を伝えている・・
何を学ばなければならないのでしょうか・・。 何を教えていただいているのでしょうか・・。
私は、この数日間、その事について深く考えていました。 そして、 貴方にも、考えて頂きたいのです。 幸せな人生を手に入れるために・・ 真の幸せを掴む為に・・どうか、一度深くお考え下さい。 どうか、お願い致します。
それが、 自然災害を受けた方々の苦を滅却する為の力にも繋がる・・ それが、真の祈りの力・・強い幸せにも繋がる。 そして、 それが、貴方の今生の真の幸せへのヒントにもなる・・。
答えなどありません。 答えを探すのではないのです。 答えは、今生を終えた後に知る事ができるでしょう・・
今、この日記に訪問されている貴方に、 ほんの何秒間かだけ、ほんの少しだけ、考えて欲しいだけです。
最後に、六明師から、私が授かったお言葉をご紹介致します。
『足るを知る・・(たるをしる)』
どうか、この言葉とあわせお考え下さい。
貴方の幸せを真に願います。 心から、願います。
どうか、誰もが、 心穏やかに、心安らかに、過ごせる日が一日でも早く訪れますように。
出逢った人々も、出逢っていない人々も、出逢う事ができない人々も、 その全ての人々が、真に幸せでありますように。 心から、心を込め、真に、祈願致します。 祈りを込め、心から願います。
−AYA−
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