前に日記に書いた、男の子の話が気なるというメールがいくつか届いたので、 この前のお話をしましょうか。
あの後しばらくして、男の子は結局、亡くなったそうです。 でも、その死は、私達に大切なメッセージを残したんです。 そのメッセージとは・・・
「人は誰かの為に生きている。 ひとつの輪と同じ。 人はそれぞれが繋がり生きている。」 という事でした。
けれど、それだけではなく、もっと大切な事。
あの後、若い看護婦は男の子に、看護婦として言ってはいけない事を 言ってしまったそうです。
「もうすぐ、死ぬのに。」 「死んでしまったら、お父さん、お母さんは苦しむ。」 「親の為に生まれてきたのに、親を苦しめるの?」
おそらく、こういう事を言ったんだろうなと職員の間では話しています。 そこで、男の子はなんと答えたか。 その答えが、男の子が私達に向けたメッセージだったんです。
突然ですが、 福島大学の教授、飯田史彦先生の著書「生きがい論シリーズ」をご存知ですか? この男の子のように、子供とは思えない発言をする子供たちの事が色々と書いてあります。 アメリカの学会でも研究され、キュブラーロス博士(医学博士)の本にも登場します。 「幼い子は前世を忘れないでいることがある。幼稚な言葉で魂の存在を語る。」 生まれ変わりを信じていない人も読めるよう、学説的に論文形式で書かれていますが、 決して、難しい本ではなく、簡単に書かれていて、愛のある本だと私は思います。 皆さんも一度、読んでみて下さいね。
話を元に戻しましょう。 男の子の答え・・・。それは・・・。
「おねぇちゃん。ぼくは、おとうさんとおかぁさんのために うまれたんだよ。もうすぐ、しぬのはしってるよ。 でも、おとうさんとおかぁさんとずっといっしょだよ。 まえもそうだったし、これからもそうだもん。 なんにもかわらないんだよ。 なんで、かなしいの?なんで、くるしいの?」
ワイス博士(米国精神科医)の書いた「魂の伴侶」という本を最後に紹介します。 「人には、自分を成長させてくれる魂の仲間たちが必ずいる。 人生においての怒りや悲しみ、喜び、様々な感情と共に人は成長する。 その状況や人生のパターンは、生まれる前から、自分が選択する。」
男の子は、何度も何度も言いましたよね。 「ぼくは、おとうさんとおかぁさんのためにうまれてきた。」
私は、常に人の生死の境目で仕事をしています。 色々な人生を垣間見る事が多いのです。 そんな時、必ず、思う事。 それが、ソウルメイト(魂の伴侶)。
私にとってはこの話、大切な大切な「心の宝物」なんです。
どうか、 愛する人と永遠の別れを経験したという方、 この男の子の言葉の意味について深く考えてみてください。 きっと、貴方の心に何かが残ると思いますよ。
今日の日記は随分と難しくなったみたいですね。 明日のリクエストがありましたら、又、メールでも下さいな。 それでは、良い一日を!
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