あぷのピットガレージ
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2003年07月21日(月) 戦い済んで

大興奮のフォーミュラ1第11戦イギリスGP、たった今終了しました。
文句なく今シーズン一番の混戦で、非常に興奮しながら見ました。
素晴らしかったです。みんな良く頑張りました。

レース等、誰かと競うのが異常に好きな僕なのですが、いつもフォーミュラ1を見ていて非常に羨ましくなる人々がおります。
もちろん華々しい活躍をするレーシングドライバー、誰しも憧れますよね。
僕も憧れます。
でもたまに国際映像に映るメカニック達。あの人達にすごく憧れ、すごく羨ましいのです。
非常に封建的なヨーロッパで、なおさら封建的な自動車レース業界に身を置くその人達は、ほんの数年前までガレージの片隅でハンバーガーをぱくつきながら仕事をしてたそうです。今でこそクラブハウスと呼ばれる仮設レストランで食事を取れるようですが、とにかく労働条件は最悪。
練習走行や予選でドライバーがコースアウトした瞬間、彼らの徹夜は決定です。翌日の予選や決勝にマシンを送り出すべく、夜を徹して新車にしてしまいます。
これはもう魔法と呼ぶに匹敵する大仕事でして、もちろん翌日はゆっくり眠れる訳も無く、週末で一番忙しい決勝レースが行われるんです。

情熱無くしては出来ない仕事。
勝利と言う名誉の為に向かって団結しないと出来ない仕事。

工場で設計する人々、溶けたアルミを鋳込んでエンジンを作る人々、ロケット並みの精度の数万点の部品を組み立てる人々、トレーラーを運転してヨーロッパ大陸を数百マイル走りサーキットに無事マシンを運ぶ人々、数百名に及ぶチーム全員の食事を作る人々、スポンサーを接待し来シーズンの予算を作る人々・・・。
全員が情熱を持ってるわけですね。
全員が一つの目標に向かって動いてるわけです。

自分のチームのドライバーが前の車を抜いた瞬間のピットの光景、よくテレビに映ります。
どう見ても普通のお兄ちゃんやお姉ちゃん、おじさんやおばさんです。そのお兄ちゃん達、子供の様にガッツポーズしてるんです。
前日の、いや今までのかなり過酷な仕事なんぞ微塵も感じさせる事無く、ただひたすら輝いた瞳でモニターを見つめ、ガッツポーズでお互いの肩を叩き合ってます。

これなんですよねえ、憧れる瞬間。
普段一生懸命仕事しても、なかなかこう言うガッツポーズって出来ないでしょ。
どんなに劣悪な条件も吹き飛ばせる勝利のガッツポーズ、したいですねえ。

今シーズンも残り6戦。17組の幸せな頑張りやさん達のガッツポーズの総仕上げの最終戦、日本GPを見に行きたいあぷでした。


あぷりぃ |MAIL

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