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2005年03月12日(土) 西の魔女VS物理オタク女子高生(西の善き魔女3巻、食卓にビールを3巻)

荻原規子『西の善き魔女』文庫版3巻読了。
小林めぐみ『食卓にビールを』3巻読了。
おや、どっちも3巻だ。

『西の〜』1・2巻とも多忙のあおりをくって感想を書きそびれていたが、
まだあと4巻くらい出るので、ま、のんびりと。
正統派ファンタジーなのに、
ところどころに「あやしい」少女趣味が混ぜ込んであって、
笑えてしまう(歳だからか!)。
話も舞台設定も、ありふれていると思わせて、
実はそうでもなさそうなので、おもしろい。
ゲーム化は難しいと思うが、アニメ化はいい思う。
真面目にやれば、かなりいい作品になるはず。
手抜きの間に合わせでやると、ファンにきっと袋にされるでしょう。
あと、たぶん作者に愛想尽かされる。
と、余計な心配はいらんのだけど、
出会い──別れ──再会、を繰り返し、
舞台を移動しつつ広げてきた1〜3巻。
続きはまたぐっと広がりそうな予感を秘めつつ、
次は外伝らしい。

『食卓に〜』は、いつの間にやら3巻。
3ヶ月ペースで新刊発行って、小林さんにあるまじき快挙(失礼!)。
まあ、雑誌連載だからなーと思ってなめてかかってはいけない。
だって、連載分はたった2本で、残りの6本は書き下ろしって、
変な短編集。
でも、2巻は短編2・3本+中編1本みたいなつくりで、
このキャラ・このテンションで中編はイマイチだと思っていたので、
すべて短編にした今回の方が成功。
あいかわらず物理オタクで、ノー天気に飛ばしまくっているが、
実はこのシリーズ、すんばらしく「隣実物語」しているので、
その構造にわたしは注目している。
だいぶこのテンションに慣れてきたので、もう何巻か出てもいいよ。
(でも重厚なお話も読みたいよ、小林さん!)


鳥乃 |MAILHomePage

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