ニッキ?

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2003年07月12日(土) 待ちに待ってた本(りかさん)

梨木香歩『りかさん』(文庫版)を読んだ。
手法は児童文学なんだけど、深い。
軽いんだけれど、実は重い。
日常と非日常が滲むように溶けあう、不思議な世界。
美しい文章、巧みな仕掛け。
やっぱり、たまらなく好きだ、梨木さんの作品。

併録の「ミケルの庭」は書き下ろしの短編。
こっちは強烈。
一瞬たりとも気の抜けない感じ。胸がギリギリ苦しくなった。

なんというか、「業」というものを考えさせられた。


鳥乃 |MAILHomePage

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