会いたい気持ち。 いなくて寂しい気持ち。 会えなくて辛い気持ち。 同じようで、みんな違うと思います。 そしてこんな秋の空気を感じる日の夕方には、あのアパートで、掃き出し窓を大きく開けて腰掛けて友達のアパートのドアを見つめながら二人が出てくるのを待ったり、薄暗くなりかけた部屋で電気もつけずにゲームに興じたり、二人で夕食の買い出しついでに散歩をしたり、くだらないことをしゃべり続けてお腹が痛くなったり、していないことが不思議でならないのです。 これは彼と私の間の感情ではなく、彼に対する私の感情であるから、私だけの感情であって、成仏したとかそんなことは関係ないのです。 私が、私の気持ちで、私の事情で、会いたいと思うだけなのだから。 たとえこの気持ちが時間などというおせっかいなもののせいで、少しずつ薄れてきているのだとしても、今日の夕方、私は確かに、今が彼と過ごす夕暮れでないことが悲しくてならなかった、それは事実。
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