もくじ過去未来


2005年08月18日(木) 便器とタイルと脂汗。

(直リンクURL)




<今日のニャン様>



起立ニャー




syggです。どうも。











駅のトイレに駆け込んだんです。

するとなんかおばちゃんがいたんですよ。

いや、普通にトイレ掃除のおばちゃんだったんですけども。


トイレ掃除のおばちゃんというと、得てして男性が用をたしていても全く臆することなく

真横や背後で自分の仕事をこなす、労働者の鑑です。

まれに積極的にこちらの下腹部あたりをのぞき込みに来る方もいらっしゃいますが、それは

男性の局部を見ようとしているのではなく、小便器の汚れをチェックする為。

おばちゃんは自らの任務を遂行しようとしているだけなのです。


そんなおばちゃんの誇りある仕事っぷりに対してこちらが恥ずかしくコソコソするなんて

それはそれは失礼なことでありますから、こちらも気にせず用をたしたりする訳です。


そういった考えのもと、俺はおばちゃんの横で堂々と用をたしておりました。

暑い中、いつもご苦労様です。お体だけはどうかお大事になさって下さい。

そう赤の他人に対して、心の中で労をねぎらう心優しき俺。俺っていいひとですね。

そんなきもいナルシストっぷりを発揮しつつ用をたしていると、とあるきっかけのもとに

このタイルで囲まれた狭い空間が凍りつきました。

おばちゃんがなんか歌いはじめたのです。



 「チン、チンッ、…ッチン、チン、ッチンッ…、チンッ……、チン…」





・・・・・。


なんだこの恥女。




もうね、あからさますぎる。ストレートにもほどがあるって事ですよ。

こんなタイプの恥女、はじめて見た。通報してやろうかとも思った。

っていうかなんだこの歌は。作詞作曲は恐らく彼女自身。セルフプロデュースでトイレデビュー。

なんだ、暑さであたまがおかしくなってしまったのか。

俺はどうしたらいいんだ。何か的確なアンサーが無いか、脳をフル回転させて考える。


…いやまてよ。ここでリアクションを返したらヤツの思うつぼなのかもしれない。

何せこちらは便器に対して現在絶賛放出中。身動きがとれないのだ。

その点ヤツは完全フリー。明らかに先方に分がありすぎる。

卑猥な歌を歌いながら、何かとてつもなく卑猥で陵辱的な何かをされるかもしれない。

横で陽気に歌う彼女とは対照的に、俺はうつむいて、半分泣きそうになりながら放尿が

終わるのを待った。マジ怖かった。


おばちゃんはその後、背後の大便器の掃除にとりかかった。

その隙に速攻でトイレから脱出。手なんて洗ってられない。俺の貞操がかかっているんだ。

何とか無事に脱出。すれちがいざまにトイレ内に入っていくやせ形のメガネ男性にはその顛末を

話すこともなく、列車に乗り込みました。

やった。生きて帰ってこれた。(メガネの人はどうなったか知りませんが)



やたら開放的になる夏。しかし危険はどこに潜んでいるかわかりません。

みなさんも油断せず、常に危険察知アンテナは立てておいたほうが良いですよ。

ナニがアレになってしまってからでは、遅いのですから。





もくじ過去未来

サイトトップへ http://sygg.web.infoseek.co.jp/(サイトトップへ)
←サイトトップへはこちらから。別ウインドウで開きます)

書いてる人:しぐ

何かございましたらどうぞ


 メアド書いて頂ければお返事します