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2005年08月01日(月) |
かき氷マイナーリーグ。 |
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<今日のニャン様>
やさしくタッチ(カエルに)
syggです。どうも。
真夏到来です。
強烈な紫外線がじりじりと照りつける炎天下。火照った体を一気にクールダウンさせるアイテム
に、真夏の風物詩「かき氷」があります。
素早くかき込むと、頭がキーンとなる。ブルーハワイかき氷を食べると舌が真っ青になる。
等で有名なかき氷。暑い最中、露店があるとついつい立ち寄ってしまいます。
先日まさにそんな状況で、暑さに耐えかねた俺はかき氷の露店に入った訳です。
お馴染みのイチゴ。メロン。レモン。ブルーハワイ。どれも魅力的。
いわゆるかき氷のレギュラーチームが大きく全面にアピールする横で、それらはひっそりと
遠慮がちに掲げられていました。
補欠メニューたち
さすがは補欠組。総合力では決してレギュラーには叶いませんが、それぞれがかなり突出した
個性を持っています。
総合力のメジャーリーグに対して、個性のマイナーリーグ。例えそれが毒だとしても。
「美味ダヨン」という表記も魅力的ですが、ここで一際強烈な個性を発している「たこ焼き味」。
ばかな。たこ焼き味のかき氷などありえない。
そう驚愕したその0.1秒後には購入を決意したのです。
「たこ焼き味のかき氷って、どんな味なんですか?」
「微妙だよ〜」
「たこ焼き味って売れてるんですか?」
「売れる訳ないじゃんかこんな味よー!」
いくら質問しても、このたこ焼き味かき氷の存在意義が見えてこない。
一体何の為に売られているのか。俺みたいな物好き専用メニューなのだろうか。
驚くべき事に、このたこ焼き味シロップはメーカー品でした。
この業界では最大手のメーカー。やはり常に新しいものを追い求める姿こそが、一流が一流で
あり続ける為に必要な事なのかもしれません。
原材料名に記載されている「ウスターソース」という文字列が不安をかき立てます。
「こんなの初めて見ましたよ」
「他じゃ忙しいから置いてないんだよ」
なるほど。忙しい店舗ではこんなお遊びをしている余裕が無いと。
おばちゃんが発する一種自虐的な発言は、純粋さの賜なのか不況社会への皮肉なのか。
ただ一つ言える事は、このお店が暇でよかった、でないとこんな色物かき氷に出会う事は
無かっただろう、という事。いささか失敬な発想ではありますが。
できあがり
できあがってきた品物は、見た目はごくごく普通のかき氷。
シロップの色も赤茶系の、紅茶を思わせる色。杏色、とでも言うべきか。
よくたこ焼きが売られているのだと勘違いされるらしく、わざわざ「たこ焼き味ダヨ!」と表記して
いるのだという。確かにたこ焼きをオーダーした結果コレが出てきたら、かなり驚愕である。
食ってみる
まず匂いでは、たこ焼きとわかるそれではありませんでした。
むしろ甘いみつの香り。
…甘い?甘いたこ焼きなんか、更にありえない。大丈夫か、これ。
恐る恐る口に運んでみる。
・・・・。
たこ焼きだ・・・。
もはや失笑しかできない。かき氷なのにたこ焼き味。ほんのりソース味。
たこ焼き味っていうか、たこ焼きのタレの味。うまい棒のたこ焼き味に近い味。
そして甘い。意外とそんなにまずくはない。夏の暑さがそう思わせるのかどうかはわかりません
が、一度は経験してみても良い味だと思います。完食はできましたから。
おばちゃんの言葉を思い出すと「忙しい店舗ではこんなの置いてない」との事ですから、
暇そうなかき氷屋を覗いてみるといいかもしれません。
見かけた時はひとつ、試してみるといいと思いますよ。
周囲から好奇の目で見られる事必至ですから、味含め自己責任において行動して下さいね。
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書いてる人:しぐ
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