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2005年04月13日(水) |
寒い朝に。電車内で。 |
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<今日のニャン様>
ふんがー!
syggです。どうも。
小春日和も長くは続かず、また冬の如き寒さが舞い戻ってきました。
冬の将軍様は、北の将軍様に似てたいそう自分勝手でいらっしゃるようです。
朝の通勤時にはかなり寒さが堪え、春色ファッションで脳天気に出勤なんて事をする余裕は
ありません。テレビの上に放置してあったマフラーを掴み、装着して家を出た訳です。
やはりマフラーのあったかふわふわは良いものだなあと感慨にふけりつつ電車に飛び乗り、
ひとしきり落ち着いた後に、なんだか首の辺りに妙な違和感をおぼえました。
ちくちくっとするような、それでいてなんだかべっとりと・・・。
首に密着している辺りのマフラーを裏返してみると、なんとそこにはありえないくらいの
大量の猫毛が。
やられた。
これがケンシロウ(猫:♂)の仕業である事は、びっしりと付着した猫毛の色が茶色と白色の
混合色である事が物語っています。
あいつめ。なんでわざわざこんなトラップを。
もうすぐ10ヶ月になる一人息子への教育に間違いがあったのかと、自らを責める。
これは一種の家庭内暴力、積み木くずしの一種なのではないか。ケンシロウが非行に走るの
ではないかと、不安と悲しみに暮れようとした次の瞬間、それじゃあなめ猫だよなあ、それも
良いかもなあ、などとたたみかけるように悶々と思考を巡らせたりしておりました。
しかし自らの首周りにおける何とも言えない嫌悪感によって現実に引き戻されたのです。
我にかえり、「ウヒー」とか叫びそうになりましたが、冷静に考えるとここは電車内。
こんなところでいきなり奇声を発したりすると、一躍注目の的になる訳ですよ。
女子高生らにヒソヒソ話しされ、男子中学生らに指さして笑われ、ちょっと怖い感じの
おにーさんには「うるせーな」と怒鳴られ殴られたりするんですよ。
それはかなり避けたいところですから、俺は驚きの声をぐっと呑み込み、平静を装って
マフラーを整えたのです。
さもこれは、動物の毛がもさもさついた、こういうマフラーなんだと言わんばかりに堂々と
猫毛もっさりを周囲に見せつけておりました。(猫毛が溢れて収まらなくなっちゃった)
これではかえって、女子高生らにヒソヒソ話しされ、男子中学生らに指さして笑われ、ちょっと
怖い感じのおにーさんには「うるせーな」と怒鳴られ殴られたりする危険性が高まってしまったと
内心ビクビクしながら電車内の隅っこで震えておりました。
もうチクチクするし、鼻がムズムズしてクシャミは出るし。泣きそうですよ。
結局俺のこの思いは杞憂に終わり、無事電車を降りる事が出来た訳ですが、
冬場に動物の毛皮であつらえたマフラーなどを必ず装備していなくてはいけないと聞く
「セレブ」という人種の方々は、いつもこういう辛い思いをしているんだなあ、
セレブって大変なんだなあ、偉いなあと感心してしまいました。
こんなに辛いなら、セレブなどにはならぬ!
ちょっとサウザーっぽく言ってみたかっただけですよ。
(今日のオチです)
(グダグダです)
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書いてる人:しぐ
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