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こないだテレビ観てたらテニスの試合やってたんです。




テニスのボールがネットに引っかかる事があるじゃないですか。

このボールは放っておいたら選手が踏んだりして危ないったらありゃしない。


そんな時、風のように現れてボールを回収し、風のように去っていく人が

いるんですね。












ダダダダダ











ボールをキャッチ











いそげー










それがもう、ものすごい走りっぷりで。

きっとコンビニ強盗とかしたらこんな感じで走って逃げるんだろうなっていう。

すっげー必死なんですよね。











うぉりゃー











ボールつかまえたぜ











にげろー












昔がんばれ！キッカーズっていうキャプ翼パクリサッカー漫画がありまして、

その中の特訓として「テニスボールでサッカーする」っていうのがあったんですが、

このテニスボールを追いつめるその姿勢に、そのことを思い出させられました。








思うんですけど、きっとこの仕事は歩合制で、いかにボールを速く処理したか

によって給料は決まるんじゃないかと。



つまりこの日のギャランティーは、


（初期設定額）−（デッドボールのコート内存在時間）


という公式でもとめられるワケで、


デッドボール（ネットに触れて死んだボール）のコート内存在時間というのは

ボールがネットに触れた瞬間から、ボールをキャッチして自分がコートから

出るまでの時間の事であり、一秒経過するごとに２００円引かれたりするんでしょう。



だからいち早くボールめがけてダッシュしてつかまえ、速攻でコートから

出ていくんでしょう。



「うおー！アタシの２００えんー！」とか思いながら。






みんなお金を稼ぐには努力しているんですね。





でもこれからは、エンターテイメントの要素を取り入れていった方がいいと

思います。

３人くらいで取り合いさせれば面白いんじゃないですかね。


ボールがネットに引っかかるたびに、コート上は血の海。

３人による容赦ないバトル。

暴力がダメなら、テニスで勝負をつける！

試合を中断して行われるボール争奪戦！

逆転につぐ逆転、シーソーゲームを制し、ボールをゲット！

残念ながら負けてしまった相手に手をさしのべる勝者！

そこから生まれる友情・・・






ああ何て素晴らしきかなスポーツマンシップ！！








きっと俺みたいな奇特な人だけが興奮するんでしょうね。

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書いてる人:しぐ

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