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2005年10月02日(日)_
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グランフォンド糸魚川 2005

今年が初の開催となる"グランフォンド糸魚川"に参加。メンバーはスナ、忍者麺、走り屋さん。予想以上のきつさとトラブルを克服してゴールしたときは感動ものだった。きつい事ばかり起こったが、終わってみればいい経験となった。
前日は神奈川から新潟まで車で約7時間かけて移動し、日本海へ。この週末の天気は、なんと新潟だけ雨。関東などは晴れるのに、自転車で走るためにわざわざ雨が降る場所へ向かうのは気が重い。
受付は当日のスタート&ゴール地点となる「マリンドーム能生」。ここで受付時にもらった券でカニをもらう。一人2匹ずつカニを食べた。宿泊は糸魚川駅前の旅館。駐車場の天井が低くて、車の屋根に載せたロードのサドルがもう少しで天井にあたるところだった。
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当日、朝起きてみると土砂降りの雨。新潟各地で大雨洪水警報まででている。これは中止か? 一応ジャージに着替えて会場へ出発した。雨は小雨に変わったが、今日は一日中雨の予報なので、また降ってくるだろう。
会場には走る気まんまんの参加者達がたくさんいた。やはり決行するようだ。出発する前に忍者麺がペダルを外し損ねて立ちゴケ。いきなり膝をケガする。おれの救急セットで応急処置。
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小雨の中、レインウェアを着て出発。しばらくは海沿いのサイクリングロードを走る。天気が良ければ最高に景色がいいのだろうが、この雨では楽しさも半減。もったいない。
廃線後を利用したサイクリングロードは、ところどころ長いトンネルがあり、新鮮だった。名立からは名立川沿いに内陸へ。徐々に標高が上がっていく。いよいよ上りが始まった。
ここで早くもトラブル発生。リアのディレーラーの調子が悪く、自動変速気味。頻繁に勝手にチェーンがギアから離れるので力が逃げる上にガチャガチャうるさい。本格的な上りが始まる前に走り屋さんに調整してもらったが、どうも直らない。
そして上り。普段から坂を上っているから、最初の上りはまだまだ元気だ。しかし今回はスプロケを普段使っている12-27から12-25に交換してきたので、ロー25Tだと勝手が違う。
「普段から坂を上ってきているから、25Tでもなんとかなるだろう。脚を鍛えるためにも25Tで上れるようにならねば」そんな思いから25Tに交換してきたのだが、早くも過ちだったことに気付く。
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坂を上りきって最初のエイドステーションに着いた頃には雨脚が強まり、気温も低くなってきた。スタートするときはやや暑かったのでレーパンレージャーにレインウェアという装備だったが、これでは寒すぎる。それは3人共同じだった。土砂降りの雨の中、凍えながら下る。
2つ目の山越え。標高約600mはコース中最高地点。600mというと山としては低いと感じるかもしれないが、スタートが海で標高がほぼ0mとすると、それなりに上る。合計上昇距離は約2400mもあるので、一つ一つの上りがかなりきつい。
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2つ目の山をクリアした後の下りで事件は起こった。雨で濡れた路面は滑りやすい。下りの途中で表面が鏡のように光っている箇所があり、そこで思いっきり滑ってしまった。
氷のように摩擦がまったくなかった。気が付いたら地面を滑っていた。まさにズサーって感じ。5mくらい滑って倒れたまま止まると、後ろでも走り屋さんが滑っていた。さらにその後ろから下ってきた別の参加者も転倒。
後からわかった事だが、ここはうちらだけじゃなくて多数の参加者が滑って転んだようだ。とても危ない下りだ。自転車はSTIレバーが両方とも内側に曲がっていた程度で、他に損傷もなく、走行続行できそうだった。STIレバーは力ずくで元に戻した。
問題は体とウェア。まず、腰から落ちて滑っていき、途中からうつぶせになって滑ったので、左腰に打撲と大きな擦過傷。これが一番大きなケガ。他にも肩の打撲、肘と腹、手のひらに擦過傷。
グローブに穴が開くほどだったので、もし素手だったら手のひら全体の皮がはがれていただろう。レインウェアとジャージに穴が開いたが、これはまだマシ。別の意味でも一番危険なのがレーパンの穴。
けっこう前の方に穴が開いていて、下手すればナニが見えそう。このまま走り続けるとパトカーに回収されてしまいそうだ。かなりのセクハラレーパンになってしまった。しかしまずは次のエイドステーションまで走らないといけない。
その後は慎重に下って行った。滑った場面が鮮明に頭に浮かび、直線的にしか曲がれなくなってしまった。雨の下りはもうこりごりだ。痛みを堪えながら下って行き、先に下って待っていた忍者麺と一緒にエイドステーションを目指す。
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エイドステーションにつくなり、再び土砂降りの雨。まずは怪我したところの石や砂などを落とすために水をかけた。腰のケガは開いた穴から水をかけてもらったが、じっとしているだけでも凍える気温で水をまともに体にかけたものだから、寒くて死にそうだった。凍えて体が震えてきた。
レーパンの穴は、スタッフの女性の方が持っていたソーイングセットを使って縫ってくれた。感謝。さらに安全ピンで補強し、まともに走れるレーパンになった。凍えるほどの寒さ、土砂降りの雨の中、再び走り出した。
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腰の痛みで走るのがきつい。120kmコースを走るつもりだったが、時間も思ったよりかかってしまったこともあり、このケガなので80kmコースに変更することにした。
きつい上りが続いた。雨が降ってなくても、転倒のケガがなくてもきついコースだ。上りの度に走り屋さんと忍者麺から遅れ、寒い中、2人を頂上で待たせる形になってしまった。
それから雨の中、いくつものきつい坂を越えた。そして気が付くと120kmコースに来ていた。それを聞かされたときはショックを受けたが、ここまで来たら120km走るしかないと腹をくくる。
厳しさに立ち向かうのがサイクリスト。(80kmコースへ変更して)楽な道へ逃れようなんて自転車の神様が許さないようだ。雨と寒さと痛みと激坂がどこまでも続き、距離がやたら長く感じた。
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後半にはR148のスノーシェル&トンネル区間があった。車でここを通ったときは「こんなところ自転車では走りたくないな」と思っていたが、まさか走る事になるとは。幸いな事に交通量がそんなに多くなかったのでよかったが、車に煽られたら地獄だろう。
国道から裏道へ曲がると、思わず笑ってしまうほどの激坂が現れる。ここまでの上りで脚に乳酸が溜まって重くなっていた。攣りそうな脚で限界のところで必死になって上った。2人はどんどん先に行ってしまい、すぐに見えなくなってしまった。
きつい上りがどこまでも続いた。雨、寒さ、ケガの痛み、メカトラ、様々なマイナスな状況が追い打ちをかける。途中、限界のあまり「もうだめだ…」と思わず口に出しそうになり、「も…」と言ったところでなんとか止めた。
そんな事を吐いたところで、何も変わらない。どんなにきつくても、頂上を目指してひたすら走り続けるしかないのだ。今までだってそうやって乗り越えてきた。ここで止まってしまったら、ここまでの苦労が全て水の泡となってしまう。
参加者の中に小柄な女性もいて、エイドステーションや峠の頂上でよく見かけた。あんなに小さな体の女性でも、このきついコースを走っているのだ。そう思うと、自分もがんばろうという気になる。これにずいぶん助けられたものだ。
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辛く長い上りをいくつも越え、100km地点で海沿いまでやってきた。後の20kmは海沿いのほぼ平坦路。追い風になり、売り切れている脚でも快調に飛ばして行けた。裏道や国道沿いのサイクリングロードを走っていき、再びマリンドーム能生に戻ってきた。
最後はトイレに行きたくてしょうがなかったというのもあったけど、このきついランを走りきったという達成感で、とても嬉しかった。踏んだり蹴ったりのランとなったけど、終わってみればみんな笑い話。きつい出来事も一つの試練。逆境に負けずに努力して前に進むという力になる。
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晴れていれば最高に気持ちいいコースだと思うが、残念ながら雨の走行となった。雨のせいで様々なトラブルも起きたけど、来年も都合が合えば是非とも参加したいイベントだ。でも、来年は晴れて欲しい……。
走行日:2005/10/02 走行距離:120km 上昇距離:2395m
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