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■ 少しずつ少しずつ。
今日は w-inds.のウの字も知らないけど 個人的に大好きな助教授(こんな所で告白してどうするよ…)に Another Days PV の話をしました。
「いつか話そう」程度に思っていたのですが、今日は対魔王用の薬の効きがよくて、変なテンションになってしまっていたので、勢いで話してしまいました。
何度も言うようですが、私がこんな人生…や、このような素晴らしい人生を歩む決定打をくれたのはADの楽曲であり、PVだったので、[ Another Days ]に関しては他の作品よりも強い思いがあるんです。
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■□ Another Days PV について考える
今回は楽曲とは別にした、PVそのものについて考えたいと思います。 それは、歌詞内容とリンクしているとは言え、このPVにおける各アイテムの役割は楽曲の世界だけでなく、もっと大きな意味をもっていると考えるからです。
まず龍一君が捲る「アルバム」。 写真は現在のものしか写せない・残せない事から、これは「過去」を象徴するものですよね。
次に涼平さんがリモコンで操作しようとする「ビデオカメラ」。 これはカメラである事より、そのモニタ部分に意味があって、今の自分をリアルタイムで映し出す要素をもっています。つまり「現在」。
そして慶太君が持っているのは「携帯用音楽プレーヤ」。 現在は媒体もCD・MDを始め、様々なものがありますがここではあまり関係がないので割愛します。ここで重要なのは聴いているのがおそらく「音楽」であるだろうという事。
音楽は、多くの芸術の中でもその鑑賞に「時間」との関係を強く持っているものの ひとつです。この音の次はこの音、この音が響くのはここまで、と決められているからこそ それはひとつの「音楽」として人々から認識される。
つまり、言い換えれば ひとは音楽を聴く時 常に「未来」と隣り合わせにあり、その曲に詰め込まれた小宇宙的な、統制された時間の流れ体験している事になります。
それだけでは多少飛躍しすぎな部分もありますが、慶太君自身が MDプレーヤのリモコンで「早送り」をしている事もあり、彼が象徴するものは「未来」であると考えました。
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それまで機能していなかったものが動き出すのが先か、それとも彼らが自身のいる場所を意識するのが先か、定かではありません。
それでも、過去では画像が浮かんで来たのと同時に「彼」は視線を上げ、その閉鎖的な空間から立ち去ります。未来では、真直ぐに前だけを見詰めていた「彼」は手元のリモコンに視線と落とし、やがて目を閉じて自分のいる場所へ続くできごとを反芻する。
最終的に3人が涼平さんのいる場所=「現在」に集まるシーンが意味するものは何か。
精神と肉体の分離というと少し違うような気もしますが、いつまでも過去に囚われたままの「自分」や、未来を望んでばかりいる「自分」へ対する警告ではないかと思うのです。…言葉にすると、何だか違うけど、そういう意味合いを持ったものではないかと。
で。 そこまでは前から考えていたのですが、ここで どうしても中盤の3人がすれ違うシーンに矛盾が生じてしまうんです。
何故、両方向から向かってきていた存在が、同時に「彼」の中ですれ違わないのか。何故「未来」の者だけを通過してしまうのか。「過去」と「現在」は接触できるのか。
その謎が、もう少しで解けそうなんです…!その助教授のおかげで!!(…)
ちなみに、空間の表現もその役割ごとに違っていて…
・3方向(カメラがいる位置に「視聴者」はいない筈だから本当は4方向なのかな?)を壁に囲まれた閉鎖的な「過去」 ・何台ものカメラが円形に配置され360度で表現された「現在」 ・煽りで表現された大きな意味での後方(=それ以前に来た道である「過去」の方向)にのみ空間が広がる「未来」
…という感じなのも興味深いです。
あのPVを見てから、約2年が経つわけですが…私にとって、いつまでたってもこれが「1番」な理由はここにあるんでしょうね〜…。いい意味でも悪い意味でも、この作品から離れられない。
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…よく、「ライブDVDならまだしも、何でPV見て泣けるの?」と聞かれますが、こういう事考えながら観てるからです(笑)その作品の向こうにある、自分の求めるものを観てしまったような感覚になって涙が出る…のかな。
私は「過去の俯きがちな視線」と「未来の真直ぐな視線」の対比を龍一君と慶太君で演じている所が一番ぐっときます。色々思うところがあるから。
そして最後には 現在、という現実世界に3人が立ち戻るのが好き。
この3人だったからこそ、今までとこれからがあるんだもんね。3人が揃わないと、きっと何も動き出さなかったし、始まらなかったから。
…本当はもっと綺麗な文章で書きたいテーマなんですが…いつもいつも後回しにしてばかりなので、ここらで思い切って書いてみました。(苦笑)
いつもにも増して夢見がちです。
2004年05月11日(火)
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