ぶらんこ
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長兄が帰って来るというので、家の片付けをしている。 母ちゃんはとても浮き足立っている。兄貴に会わせようと、知り合いまで連れて来た。 母ちゃんが言うには、県庁の誰かとかなんとか。次兄の知り合いらしい。 わたしは忙しいなか、知らない人までやって来て、ちょっと困ってしまう。 母ちゃんが、「八月踊りでもてなさんばね〜」と言い、応接台やらを動かしてオモテに広場を作り、踊り始めた。 母ちゃんに合わせて、まぁ姉やたかおばも踊り始める。 わたしは最初、ぎょっとしてしまったが、母ちゃんの軽やかな八月踊りと、輝く表情を見て、なんとも嬉しくなる。 料理の準備をしないと・・・と思いつつ、ついつい自分も踊りたくなる。 八月踊りなんかしたことないのに。
・・・
8月13日に見た夢。 母ちゃんの調子がいまひとつで、介護に帰りたいが、、、と、ひとり悶々としていた頃。
夢のなかの母ちゃんは若くて、しゃきっとしていて、くゎんきゃに有無を言わせないパワーがあった。 自分のなかの母ちゃんのイメージは、今も変わらずそうなのだと思う。 だから、弱々しい母ちゃんを目にすると、胸が痛く、どこかとぅじない気持ちになるのだ。 悲しいのもそうだが、途方に暮れてしまう。といった感じ。
でも、そんなんじゃいかんのだろう。 今度はくゎんきゃがしゃきっとせないかんのだろう。
あるところで、こんな言葉を見つけた。
「介護や看取りというのは、動けなかったり制限された状況の中での心の思いを満たす手伝いをすること」
さて、どれだけの手伝いが出来るだろう。
やっと、年末に一時帰国の手配を済ませた。 今年も母ちゃん介護の真似事をさせて貰えることに感謝。
そうだ、八月踊りの練習もせんといかんね。
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